カノン進行

先日テレビを見ていたらカノン進行について言っていたので、
今回はそのカノン進行について。

まず、カノンはドイツのパッヘルベルという作曲家の作品で
カノン様式で作られた曲をカノンと呼ぶ事もあります。

テレビではパッヘルベルで有名な曲がカノンしかないこと、
カノン様式で作られた曲のアーティストに一発屋が多い事から、
カノンの呪いとかドーピング進行とか言ってました。(^^;

パッヘルベルのカノン進行はニ長調で、
D-A-Bm-F#m-G-D-EmonG/A のコード進行を辿ります。

Ⅰ-Ⅴ-Ⅵm-Ⅲm-Ⅳ-Ⅰ-Ⅱm-Ⅴ ですね。

しかし、日本でのヒット曲にみられる進行は微妙に異なります。

C-G-Am-C-F-G-C-G

これが、日本で使われているコード進行です。

パッヘルベルのカノン進行をハ長調にすると、
C-G-Am-Em-F-C-Dm/F-G、
C-G-Am-C-F-G-C-G(日本版)

Ⅲmをトニック、サブドミナントからトニックへのつながりを
サブドミナントからドミナント、最後のⅡⅤがⅠⅤに
変更されています。

この様に厳密にいえばカノン進行ではなく、
カノン進行の変化形と言った方が良いのかも知れません。

この8小節の流れの中には、
明るく始まり、暗くなり、終盤に開放された明るさを伴う
ダイナミックな展開があります。

このようなコードの流れから、
曲のサビに使われることが多い進行です。

また、8小節周期ということもあり、代理コードなどを用いて
変化形を作り易いというメリットもあります。

ディグリーネーム
※ 表中のⅦmに関する記載(SD)は正しくは(D:ドミナント)です。

上の表は、ハ長調(Cメジャー)でのディグリーネームです。
T=トニック
SD=サブドミナント
D=ドミナント
()内は、それぞれに対応する代理コードです。

(T)なら、トニックの変わりになるということです。

これを見ながらもう一度カノン進行と日本での変化形を見てみます。

Ⅰ-Ⅴ-Ⅵm-Ⅲm-Ⅳ-Ⅰ-Ⅱm-Ⅴ
C-G-Am-Em-F-C-Dm/F-G(カノン進行)
C-G-Am-C-F-G-C-G(日本版)

各コードの繋がりや、変化形の成り立ちが理解し易いと思います。
これを基に他の変化形を作る事も容易ですね。(^^♪

Ⅰ(トニック・C)の変わりに、Ⅲm(トニックの代理コード・Em)や
Ⅵm(トニックの代理コード・Am)という変化形もありです。

また、カノン様式を用いた曲の特徴としてベース音の下降と
旋律の追従があります。

ベース音の下降とは、
C-G-Am-C-F-G-C-G(日本版)であるなら、
C-G/B-Am-C/G-F-C-G、このような形で、
C-B-A-G-F(ドシラソファ)とベース音が下降していきます。

そして最後に上がるか動きのあるフレーズとなることが多いです。

旋律の追従とは輪唱のようなもので、
あるフレーズを演奏すると、そのあとを追う形で他の楽器が
同じフレーズ又は似たフレーズを演奏します。

また、一連のフレーズを複数の楽器が交代して
演奏するということもあります。

昔は禁則といわれた進行も、現在では曲の多様化から
禁則ではなくなっているので、様々な変化形が存在しています。

曲作りとは答えが一つではないパズルであって、
それぞれのピースを法則に従って並べていくようなものですね。

何かの参考までに。



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コメント

  1. 7th-lab より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    おぉ、ブログのデザインがw 。
    何だか暖色系を使ったのが新鮮っすね。
    ときに「カノン」
    来週の日曜日の演奏で、どうやら学生に混ざって演奏する羽目になりそうです。
    練習中、ピアノ伴奏に合わせてふざけて弾いたのが悪かったらしく。
    ぜひリードを弾いてくれ、ってなコトで。
    「Dは若干キツいなぁ」と思いつつ。
    何てタイムリーなネタだ、と思わず顔が笑ってしまいました。
    当日はエレピの伴奏があるので、ストラト持ち込んで、歪ませずに「えせアンプラグド」で弾こうと思っています。
    「嘘の匂い」は、そう簡単には消えないらしいですね(苦笑)。

  2. MOMODON より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    7th-lab さん、こんにちわ。
    > 何だか暖色系を使ったのが新鮮っすね。
    カラムレイアウトや文字の種類、余白、配色などをカスタマイズしたので、
    基のテンプレートの爽やかな面影は無くなってしまいました。
    テンプレートの作者の方に申し訳ない。(^^;
    > 「Dは若干キツいなぁ」と思いつつ。
    太いゲージ張って1音下げチューニングでどうでしょう。(^^♪

  3. dacch より:

    SECRET: 0
    PASS: 5bdc0bf02b9469eabe31bede8b49f52d
    はじめまして
    今作曲をしておりこちらのサイトで勉強させていただてます。
    質問ですがⅦmは前の記事でDになっていましたが
    今回はSDですねこれにはなにか理由があるのですか?

  4. MOMODON より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    dacch さん、こんちには。
    ご指摘ありがとうございます。(^^)
    これは気がつきませんでした、私の誤記です。
    正しくはドミナント(D)が正解です。
    注意深く記事を読んで頂いたからこそ、
    間違いに気付かれたと思います。
    お伝え頂けましたこと非常に嬉しく思います。
    ありがとうございました。(^^)

  5. dacch より:

    SECRET: 0
    PASS: 5bdc0bf02b9469eabe31bede8b49f52d
    ありがとうございます
    なるほどスッキリしました。
    非常にわかりやすく書いてあるのですごく助かります(^_^)
    他の記事も拝見させていただきます。