我が家では4台のSSDがあり、どれもMLCです。
INTEL X25-V(40GB) ×2
CFD CSSD-SM60NS1Q(60GB)×1
Crucial C300(64GB)×1
そういえばINTELのSSDの写真が無い。(^^;
ところでMLCって何だっけ?
そこで、備忘録目的のこのブログに調べた内容を残しておきます。
SLC=Single Level Cell
MLC=Multi Level Cell
セルとは、1つの記録素子のことです。
SLCとMLCの違いは記録する方式の違い
SLCは、1つの記録素子に1ビットのデータを記録します。
この記録の検出は、蓄電電荷量をハイかローで
見ているだけで記録素子劣化によるエラーが少ないです。
MLCは、1つの記録素子に2ビット以上のデータを記録しています。
なので、記録素子の劣化やノイズでエラーがあった場合、
エラー訂正が行なわれます。
SLCは1つのセルに1ビットのデータを記録するのに対し
MLCは1つのセルに2ビット以上のデータを記録します。
仮に8つのセルがあるとするなら、
上図AのようにSLCは8bit、すなわち1byteのデータ量となります。
同じ8bit=1byteのデータを記録するなら
上図BのようにMLCは半分のセルである4セルで記録できます。
実際はエラー訂正などの情報も記録されるので、
記録したいデータ量が倍という訳ではないです。
ここまでなら、SLCよりMLCの方が読み書きが速い気がしますが、
1セルあたりの記録時間や、エラー訂正情報の生成や記録、
読み出し、処理などからMLCより単純なSLCの方が速くなります。
上図AとBを比べてみましょう。AはSLC、BはMLCです。
同じデータ量ですが、セル数は半分です。
上図AとCを比べてみましょう。
同じセル数であった場合、記録できるデータ量は2倍です。
※エラー訂正等が入るので、実際は単純に倍にはなりません。
これが、SLCは高価でMLCは安価な理由の一つです。
MLCはSLCと同じ容量を低コストで作ることが可能なのです。
もちろんこの他にも、
SLCの方が速いのでその付加価値的なものであったり
キャッシュの有無や容量、書き換え回数の差も
価格の違いに加味されています。
書き換え可能な回数は、MLCの方が低いです。
大体5,000~10,000回でしょうか。
SLCは一ケタ違う(100,000回)製品もあります。
最近では、MLCでも一昔前のSLC並みの
速度の製品が登場したこともあり、
SLCを売っているのを見かけることがなくなりました。
何かの参考までに。