2004年に発売され2010年ラインナップが一新された KORG Legacy Collection。
その後、2013年には64bitに対応した最新バージョンがリリースされ、KORGの名器と呼ばれる下記のシンセサイザーで構成されていました。
・MONOPHONIC SYNTHESIZER KORG MS-20 (1978年発売)
・POLYPHONIC SYNTHESIZER KORG Polysix (1981年発売)
・4VCO SYNTHESIZER KORG Mono/Poly (1981年発売)
・MUSIC WORKSTATION KORG M1 (1988年発売)
・WAVE SEQUENCE SYNTHESIZER KORG WAVESTATION (1990年発売)
・MULTI EFFECTS PROCESSOR KORG MDE-X
KORG MDE-Xはワークステーション・シンセ「TRITON」に搭載されていたエフェクトをプラグイン化したものです。
これにMS-20/Polysix/MDE-Xを組み合わせて使用できる「Legacy Cell」がバンドルされた製品が「KORG Legacy Collection」でした。
2017年12月22日のリリースで「KORG Legacy Collection」は「KORG Collection」として生まれ変わり、新しく「DUOPHONIC SYNTHESIZER ARP ODYSSEY」が追加されました。
CUBASE9で不思議に思っていたこと
CUBASE 9からの新機能に「プラグインセンチネル」機能というものがあります。
これはDAWの安定性に影響を及ぼす可能性のあるプラグインを起動時に検出し、認識できなくすることで安定性を確保する機能です。
この機能により対象となったプラグインは「ブラックリスト」として扱われます。
ここに「KORG Legacy Collection」に含まれるプラグインが入ってしまうのです。
CUBASE PRO9がリリースされたのは2016年12月、今年のCUBASE PRO9.5でも状況は変わらずでした。
コルグはヤマハの持分法適用会社であって関連会社の扱いです。
流石に連携は行われていて直ぐにブラックリスト扱いも解消されるものだろうと思っていました。
もしかしたらこのレガシーコレクションはディスコンかとも思いましたが、現在進行形で刷新中ということでしょう。(^^)
KORG Collection
実機が自宅にあったらどんなに嬉しいか。(^^)
しかしそんなスペースも財源もないのでソフトウェアで我慢です。
KORG Collection から新しくラインナップに追加された「ARP ODYSSEY 」
1972年発売のアナログ・シンセサイザーですが、実はKORGではなくARP Instruments社が発売したものを2015年にKORGが復刻したものです。
ARP ODYSSEYは発売から3世代のバージョンが存在していますが、KORG Collectionの ARP ODYSSEY にはこの3世代全てのフィルターが搭載されているそうで、今回、この復刻版がソフトウェアとしてKORG Collectionに加わったようです。
ただ、現時点で残念なのは私が好んで使用していた「LegacyCell」が無かったこと。
MS-20/Polysix/MDE-Xを組み合わせて使用できる「Legacy Cell」の追加を望みます。m(_ _)m
KORG Collection への移行
2017年12月22日、KORG USER NET の一部サービスの終了により、KORG ID および KORG Shop サーバーへの移行について案内がありました。
これには KORG Legacy Collection シリーズ から KORG Collection へ移行が可能であることが記されています。
その際にはKORG IDに新規登録すること、KORG USER NETにログインし、表示されている「KORG Legacy Collection Bundle 移行クーポン」が必要であることとあります。
KORG Legacy Collection Bundle 移行クーポンを入力すると KORG Collection – Legacy Bundle 19,800円が「0円」になります。
KORG Collection アップグレード・クーポンを適用するとARP ODYSSEY(単体販売 24,900円)が加えられた「KORG Collection – Special Bundle Upgrade for Legacy Bundle」に4,980円で移行することができます。
初日はサーバー不具合で購入できませんでしたが、現在は復旧しているようで購入することが出来ました。
もちろんARP ODYSSEYが追加されたKORG Collection – Special Bundle Upgrade for Legacy Bundleを適用しました。(^^)
KORG Collection の今後
コルグ社では今後、AAX フォーマット対応、ユーザー・インターフェイスなどをアップデートしていく予定であると記載されていました。
確かに既存ソフトウェアと新しいARP ODYSSEYではGUIに時代の差を感じるので、刷新された後は「KORG Collection」としての統一感も出てくるのでしょう。
その際には是非「Legacy Cell」の復活を。(しつこい)