先日、ヘッドルームについて書きました。
要約するとステレオアウトトラックで音圧を上げるために
ダイナミック系のプラグインを使用するかと思いますが、
その際に上げしろがないとそのプラグインの動作幅が確保できません。
プラグインには特徴があるのでオイシイところが引き出せない。(^^)
この状態をヘッドルームがないとか、
マスタリングスペースがないとか言います。
コンプレッサー等のプラグインを2種類使うこともあったり、
コンプの後にマキシマイザーを掛けることもあったり。
Dotec-Audio DeeGain
DeeGainはWindows32bit/64bit、
MacOSX VST/AU版のあるフリーソフトです。
1種類目のダイナミクス系プラグインのアウトプットで
出力ゲインを調整しても良いですが、このプラグインを
間に挟んでも音量を下げたり上げたりできます。
2種類目のダイナミクス系プラグインの手前にアサインすることで、
そのプラグインが動作するヘッドルームを調整できます。
CUBASEのチャンネル設定のEQの所でゲイン調節も出来るのですが、
EQのポスト位置で動作するのでDeeGainの方がアサインの自由度が高いですし、
なによりフェーダーなので操作しやすいです。
DeeGainのフェーダーを下げると
その下段にあるマキシマイザー等のプラグインの動作幅が広くなるので
プラグインの特性というか特徴を出しやすくなります。
Dotec-Audio DeeSpeaker
このプラグインも面白いです。
このプラグインをステレオアウトトラックの最後に仕込んでおくと、
1m先に45度で設置されたスピーカーをヘッドホンで再現するプラグインです。
MONITORスイッチをクリックするだけなのですが、
ヘッドホンとは明らかに異なる音場となるので
深夜の作業でモニタースピーカーを使用できない時に便利です。(^^)
Dotec-Audio
http://dotec-audio.com/index_jp.html
Dotec-Audioには他にも有料/無料のプラグインがあるのですが、
「山椒は小粒でぴりりと辛い」とか「かゆい所に手が届く」的な
プラグインなので興味のある方は一度訪れてみてください。(^^)
ちなみにインストールはダウンロードしたZIPファイルを解凍すると、
Winの場合、32bit版と64bit版のフォルダがあるので、
そのフォルダの中から必要な版の.dllをVSTを格納してある
フォルダにコピーするだけです。