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日常の独り言

Requiem~a novelette~

Requiem/n

投稿日付は異なりますが、これから少しの間忙しくなるのでこの間、昨年末に掲載した「Requiem」で間をつなぎます。(^^;この曲は、先に小説として物語を書いて、それに曲と歌詞を付ける手法で作った曲でした。その物語をこのブログ用に改行等の体裁...
Requiem~a novelette~

第40話 鎮魂歌

「・・・。」「・・・・・。」誰か僕を呼んでいる。「コラ!キミ!」「いい加減起きなさい!」「そんなに私の講義が退屈なの!」誰かが僕のことを怒っている。眠い。寝過ぎて頭がボ~っとする。そんな時、チャイムが鳴り響いた。「終わった!終わった~!」「...
Requiem~a novelette~

第39話 祝福の鐘の音

俺達は森に紛れて東の国境を目指している。俺もロゼッタも脚を負傷し思うように先を急げない。地平線はまだ暗い。もう少し時間はあるようだ。遠くで犬の吠える声がする。ヒドラ兵の追手だ。俺達の血の匂いでやがて彼らに見つかってしまうだろう。それまでに国...
Requiem~a novelette~

第38話 永遠の詩

「シッ!誰かが近づいてきている。」俺達は息を潜めた。ヒドラの追ってのようだ。幸い犬を連れていない。犬がいれば足跡は雨で消せてもこの血の匂いで居場所がわかってしまう。足音からして一人のようだ。じっと息を潜めた。ロゼッタは壊れかけた古い教会の十...
Requiem~a novelette~

第37話 銃声と雷鳴の中で

ロゼッタと俺は捕虜の群衆に紛れて町の出口を目指していた。群衆の中での生存率は高い。何とかこのまま出口まで辿りつかなくては。その時だった。町を囲む壁が外側に大きく崩れるように倒れた。アレクシス達だ。アレクシス隊が壁を倒したのだ。これで一気にニ...
Requiem~a novelette~

第36話 アベルとの別れ

町の裏手近くでは捕虜達の集団が出来ている。クレイグ隊が破壊した壁の穴では一度に多くの捕虜は通れない。3人同時が精々だ。しかし未だに壁を壊す音が聞こえてくる。俺達が突入した後はアレクシスの隊が続けて壁穴を大きくしているのだろう。レイモンド、ア...