アナログシンセの使い方が難しく感じている方も多いと思うので、
簡単にアナログシンセについて書いてみます。
ツマミが沢山あって難しそうですが、
仕組みを覚えれば案外簡単です。
アナログシンセの仕様に2VCO/2VCF/1VCA/2EGなどと記載があります。
最初のVCはアナログシンセは電圧で音を作っているので、
ボルテージコントロール(ド)のVCです。
VCO:ボルテージコントロールドオシレータ
VCF:ボルテージコントロールドフィルター
VCA:ボルテージコントロールドアンプリファイアー
こう書けば想像に易いと思います。
オシレータ(VCO)で基本的な波形を作ります。
フィルター(VCF)で波形に色付けします。
アンプ(VCA)で音を大きくします。
誤解を恐れず言えば、声帯(VCO)でブーブーという音が
声道(共鳴腔や口腔等(VCF))を通して声になる。
声の大きさは空気の振動(VCA)の大きさでしょうか。
サックスでいえばマウスピースがVCOでしょうか。
このブログでEGと書けばエレキギターですが、
アナログシンセでいうEGはエンペローブ・ジェネレータです。
シンセのこの部分にはA,D,S,Rなどと書かれていますが、
ギターを弾いている方やDAWに詳しい方にはお馴染みです。
A,D,S,Rはそれぞれ、
Attack:アタック:立ち上がり
Decay:ディケイ:減衰
Sustain:サステイン:減衰後の保持
Release:リリース:余韻
それそれの頭文字でA,D,S,Rです。(^^)
挿絵はコンプレッサーの仕組みで使用したものですが、
そのままですね。
スレッショルドはコンプの動作を開始する位置を決める
パラメータなので今回は関係ありません。
要はVCO,VCF,VCAの過程のどこかに何かを入れると
音はもっと面白くなってくるわけです。
どこかに何かではさっぱりですね。(^^;
VCOの位置にLFO(ローフリケンシー・オシレータ)を入れれば、
周期的な変化が加えられてビブラートが与えられます。
EG(エンペローブ・ジェネレータ)をVCAの部分に当てれば、
VCAはアンプなので音量が時間的に変化します。
VCOやVCに当てると音程や音色が時間的に変化します。
エフェクターを内蔵しているものがありますが、
これを混同して考えるとツマミが一杯でややこしい
アナログシンセの印象が取りきれません。
乱暴に言えば、ギターのエフェクターがラックにあるか、
足元にあるか内蔵しているかの違いです。
チョット乱暴すぎる説明ですが。(^^;
先ほどの挿絵を思い出してください。
アタックを削ってサステインを伸ばせば
PAD音色のイメージに感じませんか?
アタックだけ残して周波数を下げればキックドラム、
周波数を上げればスネアやハイハットのイメージに感じませんか?
これも乱暴な説明です。(^^;
さて、実際にアナログシンセのパネルを見てみましょう。
国産フリーシンセのSynth1。
現在ではMac版Vstiもあるようです。
基となったのは赤いシャア専用シンセで有名な
Clavia NORD LEAD 2(1998年)ということです。
現在は後継機の NORD LEAD2Xが128,000円で販売されています。
Synth1はツマミだらけで一見難しそうですが、
本日の記事の内容で区分けすると。。。
アナログシンセの基本機能はこんな感じで、
アルペジエーターとエフェクトはオマケ機能。
そう考えるとアナログシンセの機能を整理しやすいですね。
次は先日購入したKORG Legacy Collectionに入っている
1981年に発売された「Mono/Poly」のソフトシンセ版を見てみましょう。
基本機能は4VCOに1VCF/1VCA/2EG/2MGです。
LFOは先の内容のとおりビブラートを与えますが、
言いかえればモジュレーションです。
MG(モジュレーション・ジェネレーター)はLFOと同じようなものです。
Mono/Polyのキャプチャをクリックすると大きく表示されると思いますが、
ツマミが何を行うものなのか、概ね想像が付くと思います。
あとは欲しい音になるようにツマミをイジるか、
ツマミをイジっているうちに欲しい音になるかです。(^^)
これにハマッてしまって、ツマミをイジリながら
フレーズを弾くのが面白くてたまらないのです。(^^)
私の場合は子供がおもちゃで音を出して
キャッキャと遊ぶ感覚と同じようなものです。
決して創作とかイマジネーションとか、
そんな崇高なものの欠片もありません。(^^)
ガラガラで遊ぶ子供です。www
そうそう、それとマニアな方ではオイ!ソコッ!となりますが、
素人説明なので細かなツッコミはご遠慮ください。
大体、概ね、大枠、大筋のイメージです。(^^;