今春からオーディオインターフェイス等を購入し、
DTMを始めようと考えている方も多いと思います。
インターフェイス等にはDAWの機能限定版が付属して、
直ぐに曲等の製作が行える機器もあります。
現行のバンドル版CUBASEはYAMAHAとスタインバーグ社の機器に
バンドルされるCUNASE AI6とそれ以外のメーカーにバンドルされる
CUBASE LE6の2種類になります。
今年から始められるなら、入門機ではTASCAM US-322/US-366か
スタインバーグ UR22がお薦めです。
安価な入門機種でありながらその「音」は1ランク以上で
それぞれこだわりを持って作られているようです。
もちろん「価格」を前提で書いています。(^^)
AIxとLExのこまかな仕様の違いは過去に何回か書いているので、
本日は[6]限定で基本仕様と一番利用頻度が多いオーディオ関連の
プラグインの有無をおさらいしてみます。
現行の市販CUBASEのエントリーグレード、Cubase Elements6と
CubaseAI6、CubaseLe6を比較しています。
しかし、そろそろElements6はElements7に。
CubaseAI6、LE6はAI7、LE7にバージョンが上がる頃です。
基本、AI6(LE6)からAI7(LE7)へのバージョンアップはありませんが、
スタインバーグ社のオーディオインターフェイスUR22を購入された
場合は、UR22の基本性能の恩恵をユーザーが受ける為、UR22に付属する
AI6をAI7リリース時にバージョンアップすることができます。
それでは比較してみましょう。
オーディオトラック数はAI6が32、LE6が16。
そしてMIDIトラックはAI6が48、LE6が24。
更にインストゥルメントトラックがAI6が16、LE6が8。
それぞれ2倍の差があります。
これは曲に使用する楽器数やフレーズ、曲の区切り毎で
トラックを分ける時に制約を受けることになる部分です。
小さい編成のロックバンド曲ではあまり制約を受けませんが、
コーラスや使用するギターの本数、シンセの音色数によっては
LE6では少し窮屈に感じることがあるかもしれません。
窮屈さを感じた時が市販品への移行時期でしょうか。
AI6と比較してLE6が制約を受ける部分に、
VSTインストゥルメントスロット数があります。
先ほどのインストゥルメントトラック数は1つのトラックに
1つのVSTiを起動してアサインするトラックです。
VSTインストゥルメントスロットはマルチティンバーに
対応したVSTiをスロットに読み込む機能です。
このスロットを使用すると、16chのマルチティンバーに対応した
VSTiなら1つのVSTiを起動すると16のMidiトラックを使用して、
音を鳴らすことができます。
AI6のMIDIトラック数は48なので16を引いても、
まだ32のMIDIトラックを作成することができます。
VSTiを沢山立ち上げると多くのメモリを使用するので、
この場合はスロットを使用して回避する方法があります。
ドラム音源でパラアウトできるものもありますが、
この機能を利用する時にもスロットを使用します。
LE6ではこの部分に制約を受けることになります。
付属するVSTiはHALion Sonic SEです。
音色数は約150のプリセットになります。
もっと沢山の音色を使用したい場合は、
別途市販のVSTi音源を購入することになります。
また、別途VSTiを使用する際、
トラックの制約を受けると感じる場合は
市販品CUBASEにアップグレードする時期なのでしょう。
VSTオーディオエフェクトを比較してみましょう。
Cubase Elements6が33、CUBASE AI6が26、Cubase LE6が16です。
表には Elements6、AI6、LE6ともに
空欄のプラグイン名があります。
これはCUBASE7(6.5)やCubase Artist7(6)に付属している
VSTオーディオプラグインになります。
参考までにプラグイン名だけ表示しています。
コンプレッサーが無いのは困りますが、
フリーのVSTプラグインではダイナミック系が
非常に多くリリースされています。
これを使用すれば最初のうちはまず困ることはないでしょう。
また、CUBASE AI6,CUBASE LE6にはVSTDynamicが付属しています。
これにはコンプ、リミッター、ゲートが含まれています。
AI6のみにDaTubeが付属していますが、
これは真空管の風味を加えるプラグインです。
リミッター、マキシマイザーはCUBASE LE6に付属しませんが、
リミッターはVSTDynamicに含まれます。マキシマイザーは
付属しませんがフリーのVSTプラグインが豊富なので、
これを利用すると良いでしょう。
私はCUBASE7を使用していますが、フリーVSTプラグインの
リミッターやマキシマイザーもよく利用します。
それぞれキャラクターが異なるので、付属や市販が良くて
フリーが悪いということはありません。
求める機能と音によってはフリーVSTプラグインを
使用されている方も多いのではないでしょうか。
バンドル版のAI6、LE6ともにディレイとリバーブ系が
もう少し充実していればと思うことがあります。
ステレオディレイがありません。
ここはフリーのプラグインを積極的に活用しましょう。
またリバーブもRoomworksSEの1種類のみです。
ここもフリープラグインを活用しましょう。
フリーのリバーブは少々クセのあるものもあるので、
数種類を入手して楽器や曲に合わせて使い分けるのが
良いでしょう。
検索サイトで「free vst」や「フリー VSTプラグイン」と
入力すれば、紹介しているサイトやまとめているサイトを
簡単に見つけることができます。
同じようなことを何回か書いている気もしますが、
時季的なものとして再度書いてみました。(^^)
コメント
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こんばんは^^
またまた素人な質問ですみません^^;
私は普段、付属のコンプやリミッターを使っていますが、Free含め、やはり他の市販品とは違うのでしょうか?
具体的にどのように変わってくるのでしょう?
例えでいいので教えていただければ着眼点
もとい、着耳点の参考になりますのでご教授下さいm(__)m
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アッシュ さん、こんばんは。
基本は同じようなパラメータが付いていると思いますが、
キャラクターが異なったりビンテージ実機をシミュレート
したものがフリーなり市販品にあります。
ピークで動作するもの、RMSで動作するもの、
リアルタイムで動作するもの、先読みで動作するもの、
またそれの複合体であったり。
細かく設定できるもの。
簡単な設定で動作するもの。
シングルバンド。マルチバンド。
種類も味付けも様々です。
こればっかりは使ってみないと判りません。(^^;
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ありがとうございましたm(_ _)m
DTMばかりか、音に関しても疎いもので^^;
いくつかわからない用語もありますが、調べてその辺りと波形を気にしながら聴き比べてみます♪