国際人権規約第6条には
「人は全て、生まれながらにして生きる権利を有する。
この権利は法によって守られるべきである。
誰もこの権利をみだりに奪ってはならない。」と記されている。
[この権利は法によって守られるべきである。]
これを日本で言えば、憲法第25条にさだめる
「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」であろう。
これは政府が保障する国民の生活の最低限度、
すなわちナショナル・ミニマム以下とならないように法令、
その他の定めによりセーフティ・ネットが張り巡らされている。
社会保障と言った方が良いだろうか。
社会保険・公的扶助・社会福祉・公衆衛生、医療・老人保健の5つの分野である。
細かく書くと、医療保険、厚生年金、労災保険、雇用保険、介護保険、
生活保護、老人福祉、障害福祉、児童福祉、母子福祉。
これに感染症や食品衛生、廃棄物の分野まで加わり、
最近では後期高齢者医療制度が加わっている。
これらによって、最低限の生活は保障され
「生きる権利」が守られている。
セーフティネットを直訳すれば「安全網」だが、
網であるいじょう網の目が存在する事も確かである。
また、セーフティ・ネットで働く者、
すなわち守るべき者が行なう犯罪もある。
孤独死。餓死。虐待。・・・。
悲しいニュースが続いている。
コメント
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悲しいニュース…
本当にそう思います。
虐待、未成年犯罪、・・・
最近、そのようなニュースを見て、
深く考える事が多いですね。
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法で定められているとはいえ、やはり周りの人々とのつながりが必要なのではないでしょうか。
最近よくニュースで聞く孤立死などは、近所の方々との交流が希薄になっているからですよね。
老人の虐待については、介護する側に負担がかかりすぎているのかも知れないし、虐待を趣味みたいにしている人もいるかも知れません。腹立たしいし、普通の神経では考えられないことです。
おそらく、自身が未熟で幼稚な人間なのでしょうね。
自分の生活環境が満たされていないことで、ストレスがたまり、それを発散するために弱い者いじめをするのは、言語道断です。
もしそうであれば、介護する側のメンタルの治療が必要です。
今まで日本の発展に尽力してきた老人達の末路が孤独死や虐待死では、悲しすぎます。
世の中は不条理ばかりですが、『それでいいや。』にならぬよう、考えなければいけませんね。
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性善説と性悪説。
卵が先か鶏が先か。
少なくとも言えるのは、被害を受けるのも、被害を及ぼすのもヒトであるということ。
「罪を憎んで人を憎まず」が「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」になりつつある今日この頃。
全てを時代のせいにするような無責任なヒトだけにはならないように。
社会が見て見ぬフリをするから、網の目をかいくぐろうとする者が後を絶たないのか。
とっちらかった思考が、どこか納得していない心を揺さぶりますね。
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HA-ROOKIE さん、こんばんは。
希薄な人間関係や社会とのつながりを意識することが
少なくなっている時代の「影」の部分なのでしょうか。
便利になっていく反面、貧しくなっていくもの。
物質面と精神面は反比例するものなのでしょうか。
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m20ritsu さん、こんばんは。
初期の反社会的行動はSOSのサインなのですが、
それを通り過ぎると「犯罪」の領域に及ぶのでしょう。
初期の段階で何らかの関わりが必要なのでしょうが、
「個人」を尊重するが反面、係わりが薄くなっている
時代なのでしょうか。
おっしゃるとおり、
人生の最後が虐待死ではあまりに悲しすぎます。
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7th-lab さん、こんばんは。
性善説と性悪説、卵が先か鶏が先か。
方法論の話と解釈すれば、求める結果が同じであるなら
どちらでも良い話なのですが、フィールドの準備が
出来てなければ、卵も育たず、鶏も死んでしまいます。
「フィールド=時代」なのでしょうか。
正義も悪も絶対的なものではなく、主観的は側面が大きく、
正義は時に悪であり、悪は時に正義でもある。
戦争はその最たるものでしょう。
物質社会では答えがないのかも知れませんね。