■回路と接点
これから作ろうと思っているヘッドホン用モニター切替機を
ターゲットに備忘録をして記しますので、その際に使用する
3回路4接点のロータリースイッチを例にしてみます。
3回路とは3つの信号を取り出す場合に使用します。
今回を例にすればステレオプラグは
3極のTRSプラグなので3回路を選択しました。
4接点とは4つの機器を接続できると考えます。
3回路4接点のロータリースイッチでは、
4IN/1OUTのセレクターとなります。
ロータリースイッチには、2回路5接点、2回路6接点、
4回路3接点等、様々なタイプがあるので利用目的に
応じて選択します。
■ショーティングタイプとノンショーティングタイプ
ロータリースイッチにはNon shortingタイプと
shortingタイプの2種類があります。
切り替える時に共通端子が接点から離れるか離れないかです。
例えばショーティングタイプでは、
入力1と入力2の切り替えの際に音切れが発生しないことになります。
逆にノンショーティングタイプでは
切り替えの際に音切れが発生します。
接続機器への負荷を考えると、
切り替えの際に接続が切り離される
Non shortingが良いと思います。
3回路4接点であれば3×4=12の接点に加えて、
COM端子が3回路分、計15の端子があるはずです。
COM1グループ=端子A1、端子B1、端子C1、端子D1
COM2グループ=端子A2、端子B2、端子C2、端子D2
COM3グループ=端子A3、端子B3、端子C3、端子D3
書き換えれば、
L/out=in1、in2、in3、in4
R/out=in1、in2、in3、in4
GND/out=in1、in2、in3、in4
でも良いですし、TRSを使用するので
T/out=in1、in2、in3、in4
R/out=in1、in2、in3、in4
S/out=in1、in2、in3、in4
これでも良いわけです。
COM端子はコモン端子ともとも言い、
他の端子とは形状がことなるので簡単に見分けがつきます。
COM端子は簡単に見つかっても、
そのCOMグループが右回りで始まるのか左回りで始まるのか。
説明書きを見てもロータリースイッチを表から見ている図なのか
裏から見ている図なのか最初は判らないかもしれません。
ギターのピックアップセレクターの配線を始めて行ったとき、
本や説明書のとおりに配線したのに、実際に取り付けてみると、
フロントとリアの位置が逆に動作したとこはありませんか?
私はあります。しかも何回も。(^^)
ピックアップ交換の際、
取り付けの向きである極性(ポラリティ)を確認したり、
ケーブル作成の際の通電チェックにも使えます。
さて、次回から実際にモニターセレクターを作ってみましょう。(^^)