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WAVのデータ容量

最近のオーディオインターフェイスは、低価格帯の機器でも
44.1kHz/16bit以上の標本化、量子化に対応した製品も
増えてきました。

そこで、どれくらいのデータ量になるのか調べてみます。

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WAVのデータサイズ

WAVと32bitの壁kHzとbitの関係(リンク付)という記事で
44.1kHz/16bitのwavデータは、1秒あたり172KB
48.0kHz/24bitのwavデータは、1秒あたり281.25KB

こんな記事を書きました。実際はファイル名とかその他の
情報も加わるので実際のファイル容量はこれより大きくなります。

そこで、1kHzのサイン波、-10dBでL,R(.2ch)のデータを作成し、
44.1/16、44.1/24、48/16、48/24、96/16、96/24、192/16、192/24
それぞれの標本化と量子化で60秒のファイルを書き出し、
ファイルサイズを確認してみました。

Windowsでのディスク上のサイズです。
44.1kHz/16bit 10.0MB(10,584,064byte)
44.1kHz/24bit 15.1MB(15,876,096byte)
48.0kHz/16bit 10.9MB(11,522,048byte)
48.0kHz/24bit 16.4MB(17,281,024byte)
96.0kHz/16bit 21.9MB(23,044,096byte)
96.0kHz/24bit 32.9MB(34,562,048byte)
192kHz/16bit 43.9MB(46,084,096byte)
192kHz/24bit 65.9MB(69,124,096byte)

以上の結果となりました。
では、1曲が5分の曲として録音したトラックが10本あったとします。

5分×10トラック=50分のWAVデータ
実際に曲をとおして鳴っているトラックばかりではないと思いますし、
10本より多くも少なくもあるでしょうが、あくまで目安です。

各プロジェクトファイルのフォルダには、MIDI情報やVST等の情報、
ミキサーの設定も保存されるので、
「WAV+DAW等の情報=1曲のデータ量」 ということになります。

上のファイルの大きさに50を乗算すれば良い訳です。

計算が面倒なので、上の数字のbyteの値を使わずに、
MBの数字に50を乗算します。(^^;

50分のwavファイルの容量
44.1kHz/16bit 500MB
44.1kHz/24bit 755MB
48.0kHz/16bit 545MB
48.0kHz/24bit 820MB
96.0kHz/16bit 1095MB(1.06GB)
96.0kHz/24bit 1645MB(1.60GB)
192kHz/16bit  2195MB(2.14GB)
192kHz/24bit  3295MB(3.21GB)
1024MBを超える容量の場合はGBの記載もしています。

結構な容量になるものです。(^^;

44.1kHz/16bit の設定で5分の曲を作れば50.0MB
48.0kHz/24bit の設定で5分の曲を作れば820MB ですか。

自分で計算していてもビックリします。

私が最初に買ったパソコンなら48/24の設定で1曲すら
保存することができません。(^^;

サンプリング周波数(標本化)と量子化ビットについては、
kHzとbitの関係(リンク付)でも書いています。

また、WavファイルについてもWAVと32bitの壁(リンク付)で書いています。
補足ですが 32bitOSでは4GBの壁があります。

wavフォーマットも1ファイル4GBまで扱えますが、
32bitOSの1アプリ2GBの壁もあるので、使用する機器やソフトによっては、
2GB以上のデータを作成できない、又は読み込めないこともあります。

私の所有するハンディレコーダーのZOOM H2では、録音しているデータが
2GBを超えると自動的に新しいファイルが作成され、1データあたり2GBを
超えないようになっています。

また、オーディオボードやインターフェイスには
得意不得意もあるようです。PCサウンド総括(リンク付)では、
複数の標本化と量子化の組み合わせで計測しています。

意図する音の品質、データ容量、手持ち機器の得手不得手
これらを総合して普段使用する標本化周波数と量子化ビットを
決めるとバランスが良いように思います。

各設定の組み合わせについて少しだけおさらいです。
詳しくはダイナミックレンジ(リンク付)でも書いています。

44.1kHz/16bit
1秒間に44,100回サンプリングし、その音を65,536段階で記録している。
記録できる高域の上限は22kHzでダイナミックレンジは96dBである。

44.1kHz/24bit
1秒間に41,100回サンプリングし、その音を16,777,216段階で記録している。
記録できる高域の上限は22kHzでダイナミックレンジは144dBである。

48kHz/24bit
1秒間に48,000回サンプリングし、その音を16,777,216段階で記録している。
記録できる高域の上限は24kHzでダイナミックレンジは144dBである。

96kHz/24bit
1秒間に96,000回サンプリングし、その音を16,777,216段階で記録している。
記録できる高域の上限は48kHzでダイナミックレンジは144dBである。

ちなみに、
CubaseArtist6 では96kHz、Cubase6では192kHzまでに対応しています。
量子化は16bit/24bit/32bit(float)に対応しています。

Cubase5シリーズでは、最高96kHz/16bit.24bitに対応しています。

何かの参考までに。

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