昨日の SONY アンドロイドタブレット Sシリーズ
SGPT111JP/Sを一日使ってみた感想です。
CPUは NVIDIA Tegra2(ARM Cortex A9 デュアルコア1GHz)、
内蔵されるGPUは GeForceアーキテクチャの8コアで、
画面の動作、動画の再生にストレスは感じません。
そして、電波状態がさほど良くない部屋でも
サイトの閲覧は問題ありませんでした。
ただし私のやり方が悪かったのか、
購入時のAndroid3.1のままではWiFiの設定が不安定でした。
接続先のスキャンを永遠と繰り返したり、
一度発見したアクセスポイントを見失ったり、
すぐ横にある機器なのに電波状態の表示が低かったり。
そこで、手動でアクセスポイントに接続し、
OSやアプリのアップデートを行いました。
その後は何事も無かった様に宅内のWiFiやイーモバイル、
ドコモXiのWiFiに接続が出来るようになりました。
私はヤフーメール、グーグルメール、MSNメール、
その他プロバイダメールなど複数のアドレスを持っていますが、
これら全てをサーバーにメールを残した状態でタブレットに
受信することができるので、出先のメール確認は重宝します。
ワイヤレス環境としては、Bluetoothにも対応しているので、
キーボード等についてはこれを利用するようです。
内蔵センサーは、3軸加速度、ジャイロ、デジタルコンパス、
照度のセンサーがついており、もちろんGPS機能を利用した
アプリの利用も可能です。
また、GPSを利用したナビやマップアプリ、
列車の乗り換え案内も出張時には便利に使えそうです。
赤外線ポートがあるので、赤外線を利用した
家電リモコンの多くは、このタブレットでコントロールが可能になりました。
テレビやビデオなどはもとより、
室内照明もタブレットでコントールできました。
そしてDLNAサーバーにもアクセス出来るので、
サーバーに保管している写真や動画、文書ファイルやPDFファイルも
閲覧することが可能です。
また、標準でプリインストールされているアプリではありませんが、
WiFiの電波強度をグラフィカルに表示するアプリもあり、
環境構築、改善やWiFiに関するトラブルの発見にも役立ちそうです。
バッテリーはビデオ再生とウェブ閲覧で約5時間は大丈夫でした。
これなら大阪~東京間の新幹線の中で退屈することもなさそうです。
私の持っているノートPCでは場所も取りますし、
何よりキーボードとマウスのクリック音が周囲の迷惑になると思い、
バックの中から出す事は出来ませんでした。(^^;
といってもアプリは立ち上げている数が多い程、
バッテリーの消費が早くなります。
しかし何故でしょう、
アンドロイドのアプリには終了という概念がないのでしょうか。
起動したアプリは立ち上がりっぱなしです。
アプリを終了するのにアプリを終了させるアプリがあるそうですが、
なんだかスマートではありません。
セキュリティのソフトは別途用意した方が良さそうです。
ネットを利用するリスクは、Windowsと比較して低いと思いますが、
携帯電話各社がスマートフォンにシフトしているので、
これからは悪質なアプリやAndoroidOSに感染するウイルス等の
数も増えてくるかも知れません。
私はPCではノートン360を使っていますが、
このセキュリティソフトはサイトを開いた時に
自動でIDとパスワードを入れてくれるのです。
この機能がセキュリティソフトにあると便利なのですが、
現時点で発売されているメジャーソフトにはノートンも含めて、
まだ登場していないようです。
IDとパスワードの管理を素姓の知らないソフトに
任せるのは私には不安が残ってしまいます。
とはいえ、寒いこの季節、
暖房をかけた部屋でデスクトップPCを使うより、
暖かい布団の中でタブレットした方がエコなのであります。
ただし、アンドロイドは音楽作成には不向きです。
レイテンシーの問題もあり、「DTMをモバイルで」という
使い方には全く向いていません。アプリも数える程です。
DTMをモバイルでと考えておられるかたは、
iPadなどのアップル製品を選びましょう。
ウェブ閲覧やメール等の確認をいつでも行ないたい場合には、
比較的価格の安い製品も流通しているアンドロイドという
選択肢もありますが、くれぐれも操作感やアプリの豊富さ、
DTMなどのエンタメ用途に考えておられる方は、
現時点ではアンドロイドを選択肢から外していた方が良さそうです。
それでも私の用途では十分満足のいくものでした。