AMDから次世代CPU「Ryzen 7」シリーズが2017年3月3日に発売されるようです。
AMDのCPUはSlot A時代のAthlon K75(800MHz)とAthlon XP Palomino(1600+)を使ったことがあるだけで、あとはINTEL製CPUで自作しています。
今回は久しぶりにAMDのCPUに興味が湧きました。(^^)
Ryzen 7 シリーズは現行製品比で52%向上
今回発売されるのは Ryzen 7 1800X、Ryzen 7 1700X、Ryzen 7 1700の3モデルで、新世代コアアーキテクチャ「Zen」が採用されたCPUです。
新しいSocket AM4に対応し、CPU製造プロセスは14nmとなっているようです。
旧世代CPUと比較して52%の向上と発表されていますが、これまでINTELの後塵を拝していたAMD。
自社旧世代比較で1.5倍は見た目の数字が良いだけに見えます。
しかし、どうやらこの「1.5倍」のCPUは価格と性能の両面でインテル製CPUより優位ではないかと言われています。
Ryzen 7の「7」は i7対抗馬
PCゲーマー、コンテンツ・クリエイター、パワーユーザー向けとされている「Ryzen 7」。
Ryzen 7の 7 は INTEL i7 の対抗馬であることを示すようです。
ということは、今後、Ryzen 5、Ryzen 3 もラインナップされるのでしょうか。
Ryzen 7 シリーズ比較
モデル名 | RYZEN 7 1800X | RYZEN 7 1700X | RYZEN 7 1700 |
---|---|---|---|
コア数 | 8 | 8 | 8 |
スレッド数 | 16 | 16 | 16 |
ベースクロック | 3.6GHz | 3.4GHz | 3.0GHz |
Boostクロック | 4.0GHz | 3.8GHz | 3.7GHz |
TDP | 95W | 95W | 65W |
価格(米ドル) | $499 | $399 | $329 |
価格(円/税抜) | 59,800円 | 46,800円 | 38,800円 |
対抗馬との比較
モデル名 | Core i7-6900K | RYZEN 7 1800X |
---|---|---|
コア数 | 8 | 8 |
スレッド数 | 16 | 16 |
ベースクロック | 3.2GHz | 3.6GHz |
Boostクロック | 4.0GHz | 4.0GHz |
TDP | 140W | 95W |
価格(米ドル) | $1199 | $499 |
価格(円/税抜) | 135,000円 | 59,800円 |
価格改定後 | $999/123,000円 | - |
Ryzen 7の価格はAMD発表の価格です。
INTELの価格はRyzen 7発売アナウンスの後にINTELが価格改定を発表しており、改定後の円は本日のレートで千円未満切り上げで表記しています。
RYZEN 7 1800XはCore i7-6900Kと比較して、シングルスレッドでは同程度、マルチスレッド性能は+9%上回るとアピールされています。
モデル名 | Core i7-6900K | Core i7-6800K | RYZEN 7 1700X |
---|---|---|---|
コア数 | 8 | 6 | 8 |
スレッド数 | 16 | 12 | 16 |
ベースクロック | 3.2GHz | 3.4GHz | 3.6GHz |
Boostクロック | 4.0GHz | 3.8GHz | 4.0GHz |
TDP | 140W | 140W | 95W |
価格(米ドル) | $1199 | $499 | $499 |
価格(円/税抜) | 135,000円 | 59,800円 | 46,800円 |
価格改定後 | $999/123,000円 | $359/41,000円 | - |
CINEBENCH R15を使用してのマルチスレッド性能は、対 i7-6900K で+4%、対 i7 6800Kでは+39%上回るとアピールされています。
INTEL CPU価格改定前のi7 6800Kとの比較では優位性がアピールできていましたが、価格が改定されたので+39%は価格差ということになるのでしょうか。
追記:価格改定はガセのようでした。(^^;
モデル名 | Core i7-7700K | RYZEN 7 1700 |
---|---|---|
コア数 | 4 | 8 |
スレッド数 | 8 | 16 |
ベースクロック | 4.2GHz | 3.0GHz |
Boostクロック | 4.5GHz | 3.7GHz |
TDP | 91W | 65W |
価格(米ドル) | $379 | $329 |
価格(円/税抜) | 43,000円 | 38,800円 |
価格改定後 | $299/34,000円 | - |
同じくCINEBENCH R15を使用してのマルチスレッド性能は、対 i7-7700K で+46%上回るとアピールされています。
AMD X370とRyzen 7 X
AMD X370が採用されるAM4プラットフォームではDDR4 SDRAM、PCI Express 3.0、USB 3.1 Gen 2(10Gbps)、NVM Expressなどがサポートされ、CPUの末尾「X」型番は自動で動作クロックが上昇するオーバークロック使用でCPUクーラー無しのモデル。
Ryzen 7 1700にはCPUクーラーが付属するようです。
現時点では内蔵GPUは無し
今回発売されるRyzen7では内蔵GPUは非搭載となっており、別途グラフィックボード等が必要です。
AMDによる公式動画
AMDによる公式動画です。「AMD Ryzen 7 Release」
Ryzenの今後
Ryzenシリーズは7以外にも年内にモバイル版、GPU統合タイプが追加されることが予定されています。
「7」がi7対抗馬と言うならば将来的にRyzen5、Ryzen3が登場するのかも気になります。
そうなればINTEL製CPUの価格も相当崩れてくるでしょう。
私のPCはHaswell INTEL i7 4770K(第四世代)なのでそろそろパーツの替え時です。
AM4プラットフォームは暫く続くようなので、コスパの良くなったAMD製CPUにするか、値崩れした時期にINTEL製CPUで組むか。
DTM用途でRyzenを選ぶならGPUが内蔵された頃が作り時の気もします。
その頃にはインターフェイスのドライバも安定している頃でしょう。(^^)
これまでのRYZENでDTM PC関連まとめ
・AMD RYZEN 7シリーズ発売 (2017/02/27)
・AMD RYZEN CPU & AM4 (2017/02/28)
・AMD RYZEN71800X でDTM PCを作る-1 (2017/03/03)
・AMD RYZEN71800X でDTM PCを作る-2 (2017/03/04)
・パーツ交換後のWindows10ライセンス認証 (2017/03/04)
・AMD RYZEN71800X でDTM PCを作る-3 (2017/03/05)
・パーツ交換でライセンス再認証が必要であったもの (2017/03/05)
・PC環境覚え書き 2017_03 (2017/03/06)
・RYZEN7 1800X ベンチと温度 1 (2017/03/09)
・RYZEN7 1800X+ASUS PRIME X370-PRO 不具合について (2017/03/13)
・RYZEN7 1800X ベンチと温度 2 (2017/03/14)
・AREA 4 WING 2 (AMD RYZEN7/X370 USB対策) (2017/03/15)
・RYZEN7 1800XとASUS PRIME X370-PROでのコントローラー別USBポート計測結果-1 (2017/03/20)
・RYZEN7 1800XとASUS PRIME X370-PROでのコントローラー別USBポート計測結果-2 (2017/03/26)
・AREA Over Fender R (2017/03/24)
・DTM PC 2017 RYZEN7 1800X + CUBASE PRO 9 (2017/04/01)
・PRIME X370-PRO BIOS 0515 (2017/04/02)
・PRIME X370-PRO 現時点でのUSB改善策 (2017/04/04)
・PRIME X370-PRO BIOS 0604 (2017/04/16)
・PRIME X370-PRO BIOS 0803 (2017/06/11)