太陽に最も近づくのは2013年11月29日。
太陽とアイソン彗星との距離は187万キロです。
この時が一番明るいのですが太陽の光が邪魔していますし、
このときは地平線の下に位置しています。
核の大きさが4.8kmなのでアイソンが蒸発しなければ良いのですが。(^^;
187万キロと書けばイメージに難しいですが、これは0.0125AU。
1AUは太陽と地球の平均距離です。
太陽と地球の1/100あたりの位置を通過するのです。
しかも太陽表面との距離はたった117万キロ。(^^;
この時の金星は0.2989AUの距離に位置しているので、
アイソン彗星の6420万キロ(0.4292AU)はかなり近いのです。
しかし、今年始めのパンターズ彗星が大彗星になると
予想されていましたが実際は肉眼でというよりは
双眼鏡でという見え方だったのでアイソンも判りません。
それでもアイソン彗星はハレー彗星のように戻ってこないので、
これが最初で最後になるのであります。(^^;
11月上旬は、しし座、おとめ座、てんびん座と移動しています。
てんびん座を通過する頃(11/26)には1.4等級の明るさで、
近くには水星、土星が位置しています。
11/29の近日点はさそり座のアンタレス付近。
以降、へびつかい座、ヘルクレス座を方向へ移動して見えます。
12/16のヘルクレス座付近での明るさは
4.4等級前後と言われています。
ちなみに北極星(ポラリス)は1.97等星です。
等級は天体の明るさの尺度で恒星の場合は
等星と記載さることが多いでしょうか。
天体望遠鏡では口径によって極限等級という
どれだけ暗い星を見ることができるかという指標があるのですが、
入門用の80mm口径でも極限等級は11.3です。
分解能はどれだけ細かいものを見分けられるかの指標で、
116を口径で除します。80mm口径の場合は1.45秒となり、
1秒は1/3600度で見分けられるということになります。
我が家の入門用天体望遠鏡ポルタⅡ A80Mfで十分ということですね。
近いうちは双眼鏡でも見れるようです。
目安としては10月前後は天体望遠鏡。
11月中旬にもなれば双眼鏡でも見えるようです。
12月下旬以降は体望遠鏡でないと難しいでしょうか。
iPhoneやiPad、Androidで利用できるアプリVixen「Comet Book」を
使用すればアイソン彗星が見える時間と位置は直ぐにわかります。(^^)
iOSアプリならAstroArts「アイソン彗星を見よう」の方が
綺麗で使いやすいでしょうか。
ちなみにチャプチャはWindows8&RTで利用できるアプリ「星座表」です。
観測時の星座位置や星の名前を覚えるのに使っています。
一昨年の冬は皆既月食で風邪を引いたので
今年は暖かくして観測することにします。(^^)