Cubase6.5にも沢山のピアノ音色が付属していますが、
エレピを除くアコースティックピアノ音色となると
いつも同じ音色を使っているような気がします。
私は結構ピアノ音色を使う方なので、
別途VSTi音源を購入してみることにしました。
そこで CUBASE6.5に付属している HALion Sonic SE を
通常版の HALion Sonicにアップグレードすること等を検討しました。
HALiom Sonicは1200以上の音色で12GBという
コンテンツのVSTiです。
CUBASE6の購入時に付いていたHALion Sonic体験版の
使用期間を解除するアクティベート価格は29,800円
同じくCUBASE6の購入時に付いていたThe Grand SE3体験版の
使用期間を解除するアクティベート価格は12,800円。
HALion Sonicにアップグレードしても現在と音色の傾向は似ているのと、
サクっと短時間で仕上げたい私には少々オーバースペック気味です。
The Grand SE3の上位版となるThe Grand 3の発売は2009年9月18日。
3種類のグランドピアノと1種類のアップライトピアノ、1種類のエレピ。
鍵盤毎に最大20種類のベロシティーサンプルを12本のマイクで
収録されています。HDDの空き容量を32GB必要としているので、
相当なデータ量なのでしょう。
これのSE版がThe Grand SE3です。
価格は魅力的ですが敷居が高い感じがします。
もう少し敷居が低い製品ということで
最終的にTOONTRACK EZ KEYS GRAND PIANO となりました。
収録されているピアノは Steinway&Sons社のグランドピアノ
「Model D」で、プリセットとして14種類が用意されています。
サンプルデータは700MBとコンパクトですが、
なかなか面白いVSTiです。
付属するMIDIファイルをCircle of 5thを使って移調できることです。
追加のMIDIパックも販売されています。
このMIDIファイルを繋げていけばピアノトラックが完成するという
まさに「EZ」なソフトウェアです。
TOONTRACK EZ KEYS GRAND PIANO は、2012年3月に発売されたばかりの
VSTに対応したピアノ音源で現在の価格は 14,700円前後です。
動作環境は、
Mac:MacOS X 10.5以降、VST2.4、AudioUnits、RTAS(Protools 8以降)
Win:Pentium IV/Athlon 1.8GHz以上、32bitの場合XP以上、
64bit版はVista以上。Win7も32bit/64bitの両方に対応しています。
追加MIDIパックは[Pop/Rock EZkeys MIDI]で2,310円です。
私はDAWで録音を始めた経験年数はまだ浅いのですが、
DTMで打ち込みをしていた経験年数は相当あります。
この間に曲を作る作業を効率化する為に
自分用のMIDIデータを沢山作っています。
今では録音するので使いませんが、ギターをMIDIで鳴らす時、
ギターらしく聞こえるように様々なコントロールチェンジを
いれています。
例えば、8分のMUTEの刻み。
そのまま打ち込めば全くギターらしくありません。
レゾナンスやベロシティ、エクスプレッションで
それらしく聞こえるようにしています。
カッティングもブラッシングを入れたりしています。
ドラムもハイハットワークやスネアのオブリなど、
ゴーストノートの加減やベロシティ加減などを工夫しています。
このような事を毎回やっていると何時間あっても足りないので、
8分のハイハット用MIDIファイル、ライド用のMIDIファイル。
スネアのロールやフィルワークのMIDIファイル。
今でもこのファイルを編集したものを用意して、
それを使いながらドラムトラックを作っています。
VSTiに付属するMIDIデータを使っても良いのですが、
これを使うとどうしても自分らしさが出ないのです。
リズムのグルーブが自分が弾くギターと合わないのです。
私はグルーブに合わせて弾けるほど達者ではありません。
強弱のポイントの感性やクったりタメたりの箇所の感性が
合わないと言った方が伝わりやすいでしょうか。
なので付属のものは使用せず、
これまで自分が作った資産を今でも活用しています。
前置きが長くなりましたが、TOONTRACK EZ KEYS GRAND PIANOは
自分で作ったMIDIデータをソングブラウザに取り込めるのです。
これをCircle of 5thを使って移調し、CUBASEに持ってくれば
ピアノトラックは完成です。
CUBASEでMIDIレコーディングしたピアノフレーズを
EZ KEYS GRAND PIANOのソングブラウザに取り込んで
自分用のデータをどんどん増やしていくのも面白いです。
鍵盤が達者な方であれば難しいフレーズも録音可能なのでしょうが、
私には自分で演奏できる限界があるので、その範囲内は自分で演奏。
自分の技術を超えるフレーズの場合は打ち込みに切り替えますが、
この打ち込みを効率化させるために過去データを活用しています。
ピアノも同じで、やはり人の作ったデータは合わないのです。
EZ KEYS GRAND PIANOに自分の演奏データを登録します。
このように、かなりのレベルで鍵盤を自分で演奏できる方には
音色数や機能の面からみても、何のメリットも感じないソフトですが、
全く弾けない、又は少しだけ弾ける方にはメリットがあるかも知れません。
また、音色のエディットや音色そのものを鑑みると
曲の完成度を求める方には向きません。
ただし、鍵盤パートのあるデモ曲を素早く作成するには向いています。
このコンセプトは[EZ DRUMMER]と同じです。
専門知識や経験を要する複雑なエディットをせずとも
そこそこのトラックを作ることができます。
BFD2はそれぞれのキットは非常にリアルな音色ですが、
トラックとして聞かすにはそれなりの技術が必要です。
EZ DRUMMERはある程度それ風に出力してくれます。
EZ KEYS GRAND PIANOも同じで編集は最低限しか出来ませんが、
短時間でそれなりのピアノトラックを作ることが可能です。
また、ピアノに明るくなくても付属のデータやオプションの
データ集を聴くことで、今までにあまり聴くことができなかった
ピアノフレーズをそのパートだけで聴くことが出来ます。
今後の曲作りの参考となるフレーズのヒントを
付属やオプションのデータを聴くことで得られるかもしれません。
正直、最近では他社の価格を思えばTOONTRACKの製品は
必ずしもコストパフォーマンスが良いと言えなくなっていますが、
コンセプトが非常に明確であるので、ターゲットユーザーに対して
コンセプト付加価値を付けているのかもしれません。
私は曲の完成度はあまり求めず、ある一定の質が担保されたものを
短時間でパパッと作りたい人なので、EZシリーズは非常に重宝します。
何かの参考までに。
コメント
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おはようございます♪
Cubase6に付属体験版の、
The Grand SE3は僕も試しました(^^)
良い音だと思いつつ、結局は期限切れで
そのまま放置になっていますが><
フリーのピアノ音源を探したりしましたが、
これだ!ってのが無かったです(^^;
やはり正規版を購入するのが間違いなさそうですね(^^)
音質・音源…
完璧を求めると終わりがありませんね(^^;
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HA-ROOKIE さん、こんばんは。
お金を出せば高価で良い音の音源を
手に入れることは出来ますが、
ここは私の技量に合わせて初心者用としました。(^^)
完璧を求めるとキリがないので、
山椒は小粒でピリリと辛い的な
アイテムを集めるのが好きです。(^^)
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私はcubase6.5の試用版の音源の期限切れ間近です。とても参考になる記事でした<(_ _)>
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yamori さん、おはようございます。
EZ Keysの音は結構気に入って使っています。
私は鍵盤系の音はその音色1つでパートを作ることは稀で、
いくつかの音色をブレンドして作ることが殆どです。
なので傾向が似ている音源より異なる音源として
EZ Keysを選択しました。
このピアノ音色とCUBASEのHAlionSnicSEのピアノ音色を
ブレンドした音がマイブームになっています。
コメントありがとうございました。(^^)