昨日は、バッカス BST-350に電磁誘導ノイズの遮断シールドを施工しました。
この手の施工後にハイ落ちがあるとの事ですが、実際はどうなのでしょう。
TBXトーンコントロールを付けた時、確かにハイ落ちを感じました。
昨日の作業で、ロスの少ない配線とすることで元に戻った気がします。
では、3フレットセーハのGを弾いて確認します。
これは、購入時に録音したものです。
詳細は過去記事、弾き比べを参照ください。
前回キャプチャしたテイクより少し強く弾いたテイクを使用しました。
比較するポイントは、赤、青、黄色の矢印の部分だと考えます。
今回のシールド処理後の録音です。
キャプチャにある数字は弦の番号です。
どちらも癖でしょうか、1弦を弾いていませんでした。(^^;
赤矢印の購入時にあった、10kHzを超えた倍音成分は影を潜めましたが、
青矢印にあるように、5kH~10kHの倍音成分は豊かになりました。
また、黄色の矢印の様に右下がりと右上がりの違いがあるように、
倍音成分の特性も異なります。
もちろん、アタック直後とリリースでは波形に違いがありますが、
このキャプチャはどちらもアタック直後のキャプチャです。
購入時の波形キャプチャから変更があった部品は、
・ピックアップレクター交換
・トーンポットをTBXトーンコントロールへ交換
・トーンポットを別途購入品に交換
・トーンポットのコンデンサ交換
・ボリュームポット交換
・内部配線材を交換
もう一つ、前回と全く同一な力加減で弾くことは出来ませんが、
なるべく同じ様に努力して弾きました。(^^;
しかし、どうしても力加減やキャプチャタイミングを同じにすることは困難なので、
2枚のキャプチャの基音が同じ高さになるように重ねてみました。
これで、力加減はある程度補正できます。
少し見難いので画像を補正します。
基音位置を揃えているので、倍音の違いが見て取れます。
シールド処理や回路の追加を行なった後がピンクのグラフですが、
ハイが落ちるどころか、改善されているように見えます。
もちろんTBXトーンコントロールはニュートラルです。
ハイ落ちに聞こえた前回の作業も、
今回の作業で元に戻ったように聞こえました。
聴覚上と測定結果の2点から、
シールド処理と部品交換は一定の成果があった。
部品単体では微々たるものでも、
それらの「積算」により音になんらかの変化はある。
今日のところは、こんな結論となりました。
何かの参考までに。