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CUBASE9.5 パフォーマンス比較

CUBASE PRO9.0と9.5では内部プロセッシングが32bit浮動小数点エンジンから64bit浮動小数点エンジンに刷新され高音質化が図れたところです。

整数演算では32bitは4,294,967,296とおりの表現が可能であり、
64bitでは18,446,744,073,709,551,616とおりの表現が可能となります。

符号部、指数部、仮数部に分かれて演算される浮動小数点では整数演算より複雑な演算となるのですが、これによるパフォーマンスの違いがあるのか、CUBASE PRO9.0と9.5でVSTパフォーマンスを比べてみました。

ちなみに9.5からはオーディオパフォーマンスに名称変更がされています。


パフォーマンス比較

使用したプロジェクトデータはスタインバーグが提供しているデモプロジェクト「Demo Project for Cubase Pro 9.5」を読み込み、同じ位置でメーターをキャプチャしています。

スタジオ設定

オーディオインターフェイスはUR28Mでスタジオ設定の値は128サンプル。

入力レイテンシーは6.735ms
出力レイテンシーは7.710ms

CUBASE PRO 9

まずはCUBASE PRO 9.0.30

96小節目あたりでこんな感じです。

CUBASE PRO 9.5

次に64bit浮動小数点エンジンに刷新されたCUBASE PRO9.5です。

オーディオパフォーマンス

同じ小節の位置でキャプチャしていますがアベレージが9.0と比較して少し高くなっています。

これはキャプチャ時に9.5ではパフォーマンスメーターが隠れてしまうので9.0より若干早い位置から再生させてメーター表示を行ってからキャプチャしたため、アベレージ計測時間が9.0より数小節異なりました。

リアルタイムでは9.0と9.5は同じとみてよいでしょう。

デモプロジェクトはオーディオデータ主体なのでPCへの負荷は少ないようです。

CPUはRYZEN 1800X 3.6GHz 8コア16スレッド、メモリは32GBです。

プロジェクトの再生中のCPU負荷は12%前後でした。

48トラックが使用されたデモプロジェクトでしたが、特定のコアやスレッドに偏ることなくマルチスレッド処理が行われているようです。

全体のCPU使用率は12%前後でしたがCUBASE PRO9.5だけをみると平均で8~9%程度でした。

VST音源やプラグインエフェクトを多用したプロジェクトではもっと負荷が掛かっている状態となりますが、同じ状況で聴けるオーディオデータ、付属プラグインエフェクトで構成されたデモプロジェクトではそんなにCPUパワーは必要ありません。

VST音源やMIDIデータを利用したトラックなどは一度バウンスしてオーディオ化するのは合理的です。

その意味では新機能である「ダイレクトオフラインプロセシング」は良い機能です。(^^)

先ほどはASIOの設定を128サンプルとして、入力レイテンシーが6.735ms、出力レイテンシーが7.710msの設定としました。

最新では超低レイテンシーな機器が登場しています。

UR28M

しかしUR28Mは2011年10月1日に発売された96kHz/24bit/USB2.0という今となっては少し古い機種。

RYZEN 1800X 3.6GHz 8コア16スレッドのCPUパワーをもってしても最小の64サンプルで入力レイテンシー4.286ms、出力レイテンシー5.261msが最小の値でした。

まぁ、私の演奏技術では10ms以下なら特に不便は感じないのですが。

レイテンシーより私の「はしり」「もたり」「ゆれ」の方が問題なのです。(^^;

 

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