2014年8月4日からインターネットを利用した自動作曲サービス、
「ボカロネット」がスタートしました。
これは歌詞を入力すると自動で作曲されるというもので、
作曲されたデータはクラウド上に保存されます。
ボーカロイドを持っていなくても利用することが出来ます。
ボーカロイドを持っている方なら、
VOCALOID3 Editor、Tiny VOCALOID3 Editor、
VOCALOID Editor for Cubase NEOを最新版にアップデートすれば
ボカロネットと連携した機能が追加されるようです。
クラウド上に保存されたデータは、
VOCALOID EditorにVSQXファイルで読み込まれ、
オーディオトラックに伴奏が読み込まれます。
MacOSに対応したVOCALOID Editor for Cubase NEOであれば
Macユーザーの方もボカロネットのデータを活用できます。
また、iPad、iPhoneのiVOCALOIDでも同じような連携が出来るようですが、
私はiVOCALOIDを持っていないので詳細は判りません。(^^;
ボカロネットのスタートを記念してiVOCALOIDが
2014/08/04~2014/08/17「頃」までの間、
通常価格2,700円が1,000円となっているようです。
「頃」って曖昧ですね。(^^)
反響によっては期間の延長もあるのでしょうか。
動作環境はiOS 5.1 以降。iPhone、iPad および iPod touchに対応、
iPhone 5 用に最適化済みとありますが、
iPadシリーズ/iPhone4以降/iPod touch第4世代以降との記載もあります。
ボカロネットは無料版と有料版があるようですが、
その違いは使用回数やシンガーの数、保存容量など。
一番は楽曲ファイルのダウンロードでしょうか。
プレミアミム会員では、
シーケンスファイル.vsqx
ステレオ/モノラルオーディオとラックファイル.flac
ミックスオーディオファイル.mp3
伴奏MIDIファイル.mid
上記のファイルがボカロネットの
クラウド(ボカロストレージ)からダウンロードできるようです。
また、ボカロネットはパソコンだけでなく、
タブレットやスマートフォンからでも利用できるようなので、
出先で歌詞入力して自動作曲。
自宅に帰ってVOCALOID Editor等で
作り込むなんてこともできますね。(^^)
そうなれば無料会員の1日3回(1回で8小節)では
物足りなくなってくるのでしょう。
無料会員では楽曲ファイルのダウンロードが「×」で
VOCALOID3 Editor、VOCALOID Editor for Cubase、
iVOCALOIDとの連携は「○」になっています。
ダウンロード出来ることと連携できることは違うのでしょうか。
連携するにはEditor上にダウンロードしなければと思うのですが。
そこでボカロネットでボカロデューサー使ってみました。
そしてボカロデューサーのカンタンモードで曲を作ってみます。
更にボカロデューサーで作った曲をCUBASEに読み込んでみます。
VOCALOID Editor for Cubaseをアップデート!
CUBASE7.5でMIDIトラックを作成してVOCALOID Editorを起動。
作成したMIDIトラックは必要ないのですが、
こうしないとVOCALOID Editorを起動できない。(^^;
VOCALOID Editorに「管理画面を開く」と「楽曲をアップロード」という
2つのアイコンが増えています。
「管理画面を開く」から、先ほどボカロネットで作成した曲を選択します。
認証画情報を入力するとストレージに保存された曲の一覧が表示されるので、
その中から選択して「ダウンロードしてインポート」をクリックします。
ダウンロードが始まりました。
無料会員でもVOCALOID Editor上にダウンロードした
ファイルを読み込むことが出来るようです。(^^)
CUBASE7.5にボーカロイドのMIDIトラックと伴奏のオーディオトラック。
他に拍子トラックとテンポトラックを読み込むことができます。
VOCALOID EditorのVEL,DYN,BRE等のパラメータは
特に使用されていませんでした。
ボカロデュサーでは選択したシンガーで再生されますが、
下記で掲載している音源はダウンロード後なので、
手持ちのVOCALOIDTM3 Lilyで再生されています。
歌詞だけ作って放置していた「真昼の月」のAメロ部分を入力してみました。
無料会員カンタンモードではこんな感じで仕上がりです。
気になるのは成果物、出来上がった曲の著作権について。
利用規約によると、(以下引用)
自動作曲サービスに関わる権利について
(1)自動作曲サービスを用いて自動的に生成されたメロディデータと
伴奏データの著作権は当社に帰属し、歌詞データの著作権は
その創作者又はその創作者より譲渡可能な権利について譲渡を受けた
権利者に帰属します。
(2)利用者による、自動作曲サービスを用いて自動的に生成された
メロディデータと伴奏データの非商用目的または軽微な利用
(利用者自身による、音楽・動画配信サイトへの掲載、
コンサートやセミナー等での利用、イベントやインターネット
配信を通じた頒布等)については、当社は無償で許諾するものとします。
ただし、軽微な利用については、「本楽曲の全部または一部は
ボカロデューサーを用いて生成されたものです。」との表示及び
本規約へのリンクを掲載する義務を負うものとします。
(3)メロディデータ、伴奏データを商用目的で利用する場合は、
事前に下記までお問い合わせください。
https://net.vocaloid.com/site/inquiry
(4)自動作曲サービスを用いて生成された楽曲の二次的著作物の著作権のうち、
当社に帰属する権利についての扱いは、前3号と同様とします。
(引用ここまで:引用元https://net.vocaloid.com/site/terms)
要は作られた曲の歌詞以外はヤマハ株式会社に帰属し、
個人的な非商用での配信や掲載等はボカロデューサーで作ったことと、
規約へのリンクを掲載してね!
商用目的の場合は連絡頂戴ね!
自動で作られた曲を元に作った曲(二次的著作物)の扱いも同様で。(^^)d
こんな感じでしょうか。
顔文字の「d」はOKのゼスチャーで
関西ノリの「ゼニ」ではありません。笑
ボカロネットの詳細は下記のサイトで確認できます。
https://net.vocaloid.com/
ウェブ上で動作するDAWもありますし、
時代はどんどん進化していきますね。(^^)