マズローの欲求段階説とSWOT分析を趣味に当てはめてきましたが、
今日は Product Portfolio Management を行なってみます。
俗にいうPPM分析です。
PPM分析は規模の経済性が働く事業において有効ですが、
地域に密着した事業では使い難い分析方法です。
[花形]は、市場規模も大きく自らのシェアが多きい位置です。
勢いのある位置なので投資を行い、市場を育てなければなりませんが、
競合、競争によるダメージも受けます。
いわば、キャッシュイン[大]・キャッシュアウト[大]です。
[金のなる木]は、市場成長が期待できないか、既に飽和、
縮小し始めている位置です。投資は抑えてシェアによって
キャッシュの回収を行います。
いわば、キャッシュイン[大]、キャッシュアウト[小]です。
まさに金のなる木ですね。
[問題児]は、要対策領域です。
金のなる木で得たキャッシュを投入してシェアを広げ、
[花形]としなければなりません。もしくは[負け犬]にならない為に
撤退する判断も必要です。さじ加減の難しいところなので、
細心の経営判断が必要です。まさに問題児です。
キャッシュイン[小]・キャッシュアウト[大]ですね。
[負け犬]は、特別な内部環境、外部環境的な要素がない限り、
撤退すべき位置の事業となります。
キャッシュイン[小]、キャッシュアウト[大]です。
事業を音楽のジャンルと捉えると使えるかもしれません。
自己実現のための曲作りには全く関係ありませんが、
自我欲求や安全欲求の段階では大いに関係あります。
自我欲求は自分を認めて欲しい欲求なので、
市場規模の大きな音楽ジャンルの曲を作れば、
人目に触れる機会も増えます。
ひとたび当たれば掲載した曲に多くの賞賛のコメントが寄せられ、
自我欲求は満たされ、自己実現欲求が芽生えることでしょう。
安全欲求では経済面となるので、
これはもう音楽を専らの仕事としている場合です。
業界は花形の音楽ジャンルと金のなる木のジャンルに
様々なアーティストを投入するでしょう。
その分野での歌唱、演奏、作曲の技術を磨かなければ、
大きな収入にならず、安全欲求は満たされなくなります。
安全欲求を満たす為に副業を持つこともあります。
問題児の音楽ジャンルは将来花形となるのか、
負け犬になるのかを予想しながら、花形になった時の
準備をする必要があります。
負け犬はそのジャンルの音楽を求める消費者もいますが、
シェアも低く、消費者に認められれば自我欲求または
安全欲求を満たす事が可能かもしれませんが、大きな賞賛や
収入をえることは難しいと考えることができます。
そもそも音楽にジャンルを付けることは嫌われますし、
商業音楽的要素も嫌われる傾向がありますが、
ニーズがある以上そこにビジネスが存在します。
そこに加わるか加わらないかは個人の自由ですが、
加わる限り自分の作った音楽をジャンル分けされる
ことを嫌ったり、売れるものを作ることを拒むことは
難しいと思います。
モーツアルトでさえ、ベートーベンでさえ、
顧客から要求される曲を作っていたのですから。
ん~、今回のPPM分析、
私の場合はあまり使えるツールではなかったようです。