CUBASE6(6.5)はCUBASE6シリーズの最上位版であり、
唯一外部エフェクト機能を搭載しているグレードです。
せっかくなので外部エフェクト(外部FX)機能を使ってみましょう。
外部エフェクトとはその名の通り、ハードウェアエフェクターを
VSTプラグインエフェクターのように使用することができます。
ここでは、ハードウェアエフェクターを、
ラックエフェクター、アウトボード、シグナルプロセッサー、
コンパクトエフェクター、ストンプボックス等と
呼ばれる機器を含めたハードウェアとします。
手持ちの機器を有効に活用できますね。
まずは、オーディオインターフェイスのラインアウトから
ハードウェアエフェクターのラインインに接続します。
そしてハードウェアエフェクターのラインアウトから
オーディオインターフェイスのラインインに接続します。
これで物理的な接続は完了しました。
ここで疑問を持たれた方はナイスです。(^^)
この接続では2in/2outのオーディオインターフェイスの場合、
演奏する楽器やマイクを接続することができません。
外部エフェクターをVSTプラグインの様に使用する為には、
4IN/4OUT以上のオーディオインターフェイスが良いと思います。
オーディオインターフェイスの入力1、入力2は
シンセサイザーなどの楽器を接続し、
入力3、入力4には外部エフェクターとして
使用する機器を接続。
オーディオインターフェイスの出力1、2には
パワードモニタースピーカーを接続し、
出力3、出力4には外部エフェクターとして
使用する機器を接続。
このようなルーティングにすれば、外部機器のエフェクトの音を
モニタリングしながら演奏することができます。
そしてここにギター用エフェクターを使用する際に、
D.I、逆D.I、リアンプ、インピーダンスという
キーワードが浮かんだ方は流石です。
ハイインピーダンスの入出力端子とローインピーダンスの
入出力端子を混合して使用しなければならない場合は、
インピーダンスマッチングを図るために状況によって、
ダイレクトボックス(D.I)やリアンプボックス(逆D.I)が
必要な場合もあります。
無くても音は流れますが、音ヤセが気になる場合や
音質変化がある場合には試してみる価値はあります。
ここまでは、物理的な接続について書きました。
ここからはCUBASE6.5を使って、
外部エフェクトの設定を行います。
まずは外部エフェクトに使用するバスを作ります。
CUBASE6.5の[デバイス]メニューからVSTコネクションを開きます。
表示されたウインドウのタブに[外部FX]があるので、
これを選択して[外部FXを追加]をクリックします。
外部FXのバス名は判りやすいように、
接続している機器の名前がよいと思います。
オーディオインターフェイスのデバイスと
接続してあるポートを選択すれば完了です。
これで手持ちのラックエフェクターは、
VSTプラグインと同じようにインサーションエフェクトに
アサインすることが可能となりました。
ハードウェアエフェクターとソフトウェアエフェクターを
同じように扱うことが出来るのはとても便利です。
いつもならCUBASE6.5に付属するコンプレッサーやリミッターを
使うトラックに、本物のアナログコンプやリミッターを使用できます。
外部エフェクターを活用すれば、高価なVSTプラグインエフェクトを
買わなくて済みますし、いつも使い馴れている機器であれば、
イメージに合わせた音づくりも短時間で済みますね。
私も昔はラック式やらコンパクトタイプをいくつか所有していましたが、
ギターマルチエフェクターを使うようになって、全て処分してしまい、
今ではBOSSのアコースティックシミュレーター AC-3だけとなりました。
手持ちのギター用マルチエフェクターのPOD HD500やPODxtを
VSTプラグインのようにCUBASEにアサインして使っても面白そうです。
本日はCUBASE6.5の外部エフェクト機能について書いてみました。
何かの参考までに。