私はCUBASE7.5でプロジェクトを作成する時に
44.1kHz/24bitで行うことが多いです。
無駄にトラックを多く使う人なので、
サンプリングレートを上げるとトラック数が増えるにつれ、
音切れやレイテンシーによってリアルタイムMIDI入力が遅れてきます。
最終的にVSTトラックも含め、全てWAVで書き出してから
別のプロジェクトで読み込んでエフェクト処理などを行っています。
そこで疑問です。
そのプロジェクトでは録音を行わないので、
もっとサンプリングレートを上げたプロジェクトにするとどうなるのか。
アップレートコンバートされるので多少のデメリットも生じますが。(^^;
さて実験です。
44.1kHzのスウィープ波を作成し、
CUBASEで44.1kHzプロジェクトに読み込んでみます。
これにVST Amp Rack 60s In Londonを掛けてみましょう。
これを44.1kHzで書き出します。
この際にサンプリングレートはCUBASEによって
自動的に変換させます。
48kHzを44.1kHzにダウンレートして書き出しすとこんな波形です。
左上の三角形の頂点、一番右下の状態が先ほどと異なります。
96kHz設定のプロジェクトから44.1kHzで書き出しました。
48kHzから44.1kHzで書き出した際と大きな違いは見受けられません。
同じ方法でVST Amp Rack 60s In Londonを
RoomWorks SEに置き換えてリバーブ処理してみました。
元ファイル44.1kHz→プロジェクト44.1kHz→書き出し44.1kHz
元ファイル44.1kHz→プロジェクト48kHz→書き出し44.1kHz
元ファイル44.1kHz→プロジェクト88.2kHz→書き出し44.1kHz
元ファイル44.1kHz→プロジェクト96kHz→書き出し44.1kHz
一見どれも同じに見えますが、
チャプチャした画像をパラパラ漫画の様に送っていくと
リバーブ成分の密度が高サンプリングになるほど増えているのが判ります。
次も書き出したものは同じ44.1kHzですが、
プロジェクトの設定は44.1kHz、48kHz、88kHz、96kHz。
スペクトラムアナライザーで見てみましょう。
96kHzのプロジェクト
44.1kHzのプロジェクト設定で作成したファイル以外で
1kHzから上の周波数に変化が表れています。
とはいっても、-120dB以下の領域です。
別の方法で44.1kHzのプロジェクトから作成した44.1kHzのファイルと
96kHzのプロジェクトから作成した44.1kHzのファイルを
それぞれ比較してみましょう。
上が44.1kHzのプロッジェクト、下が96kHzで作成したプロジェクト。
どちらも44.1kHzで書き出したファイルをアナライズしています。
読み込んだファイルが44.1kHz、プロジェクト設定だけが異なり、
書き出しは44.1kHzなので周波数特性に大きな差は見られませんでした。
それぞれのチャプチャはサムネイルなので
クリックで拡大したものが見れます。
どうでしょう音が無いぶん、自分で違いを試したくなりませんか。(^^)
結果は環境の違いや感じ方の個人差もあるので、
自分で好いと思える方法で作成するのが良いと思います。
DTMは自己満足要素の多い趣味ですから。(^^;