今年早々にオンボードサウンドとサウンドボードを比較しました。
今回はその続きです。
「マザーボードの違いによって音は変わるのか。」
同じサウンドチップを搭載した異なるマザーボードを測定してみました。
比較対象は、ギガバイトGA-EP45-UD3LRとGateway DX4831で
搭載されているサウンドチップは、Realtek ALC888 です。
Noise level
Noise levelですが、GA-EP45-UD3Lが10dB以上も測定結果が良いです。
やはり全体のコストを抑えているDX4831のサウンド機能は弱いようです。
マザーボードを見てもATXとマイクロATXの違いはありますが、
コンデンサ数の違いも関係しているのでしょうか。
Dynamic range
ダイナミックレンジはノイズと信号の差なのでノイズレベルの
測定結果で勝敗は着いているようなものですね。
THD + Noise
次にトータルハーモニックディストーションとノイズですが
どちらのマザーボードも24bitの測定結果に倍音がとノイズが
みられます。これは本来の信号とは別の成分なので少ない方が
良いのですが。少し多いようです。
Intermodulation Distortion
Intermodulation Distortion は相互変調歪みと言い、
正弦波を近接した二つの周波数で発生させた際に起こる
相互変調ひずみの度合を示したものです。
60Hzと7kHzに信号を出力していますが、
24bit測定結果に顕著に見られる120Hzに60Hzに対する
少し大きめの倍音と、高域の倍音と歪成分が惜しいです。
いくつかの測定結果を掲載しましたが、
正直、このノイズレベルとダイナミックレンジの10dBの差は
聞いて判るレベルと言えます。
サウンドチップの基本的機能と性能も大切ですが、
今回の測定によって、選択するマザーボードの品質も
ダイナミックレンジにかなり影響を及ぼすということが判りました。
何かの参考までに。