良いか悪いかは別として、いま現在私が行っているVoトラックの処理を
足跡として記録しておきます。何年か先に自分で見て笑うために。(^^)
まずは録音したボーカルトラックのトリートメントから始めます。
口の開閉で発生するリップノイズを取ります。
冒頭や曲間、フレーズ間の環境ノイズを除去して完全な無音にしたり、
息継ぎのブレスを除去したり、単語間を切って歌のハギレを良くしたり。
毎回悩むのがブレスノイズのどれを除去してどれを残すか。
残した方が良い場合もあるのでここはいつも悩みます。
ブレスノイズは最後まで残しておいて、
オートメーションで消すこともあります。
Aはトリートメントが終わったもの。
これに1段目のコンプレッサーで大きなピークを抑えて、
2段目のコンプレッサーで全体を整えます。
コンプレッサーはその名前の通り圧縮するので、
処理後はBのように音量は小さくなります。
そこでノーマライズを掛けて音量を調整します。
処理前のAと処理後のCと比べると高揚は残りつつ、
全体的に音圧が上がっているというか音が太くなっている状態です。
オケに入れると細い場合に存在感が出ます。
いくら高揚を残しているとはいえコンプを掛けているので
のぺっとした印象になる場合があります。
そこでオートメーションを書く作業を行います。
歌いだしや単語頭のボリュームを上げて語尾を下げたり。
歌詞やオケの音量を考えながら地味に書いていきます。
特にセグメント単位の小節頭には様々な楽器のアクセントが集中し、
歌詞が負けてしまうので少し音量を大きめに。
概ねの処理が終わるとボーカルトラックに掛けるエフェクトとEQを設定し、
同じくFXトラックのエフェクトとEQも設定します。
ここではボーカルトラックに軽くコーラスとリバーブ、ディレイを掛けています。
フェーダーによる音量変化に関係なくFXチャンネルに信号を送りたいので、
FXへのセンドをポストフェーダーからプリフェーダーに変更しています。
基本トラックではオケに馴染ます程度にしかエフェクトを掛けていないので、
FXでリバーブとディレイを掛けますが、フレーズの頭ではリバーブやディレイの
成分が邪魔になったり、フレーズ終わりではもう少し欲しかったりするので、
リバーブはミックス量、ディレイではフィードバック回数やミックス量に対して
オートメーションを書いています。
自分の好きなようにやっているので、セオリーどおりでないかもしれませんし、
処理の方法も間違っているかもしれませんが、とりあえず現在の記録として。(^^)