2017年8月18日付けでCubase Pro / Artist 9.0.30 アップデートが公開されています。
主なアップデート内容はQuickTime に依存しない新ビデオエンジンの搭載と、不具合修正、安定性の向上のようです。
CUBASE(Windows)の動画再生についてで書いているのですが、それから1年以上が経過し、やっとCUBASEに新しい動画エンジンが搭載されました。
そもそもなぜ動画エンジンが利用出来なくなったのか
当時書いた記事内で紹介しているスタインバーグのアナウンスアドレスでは当該内容が表示されません。
当時のアナウンスのアドレスは、
http://japan.steinberg.net/jp/news_events/news_list/detail/article/windows-quicktime-3686.html
現在、ニュース歴から調べると該当ニュースのアドレスは、
https://japan.steinberg.net/jp/news_events/news_list/detail/article/windows-quicktime-3686.html
SSL化しているので、httpとhttpsの違いだと思うのですが、2016年記事一覧から新しいhttpsから始まるアドレスリンクからでも当該ニュース記事が表示されません。
SSL化って難しいですね。(^^;
2016年4月19日のスタインバーグのニュース内容では、
・AppleがWindows版QuickTimeのサポートを終了
・今後の脆弱性対策を行わないと発表
・QuickTimeがWindows10に対応していない。(Windows7まで)
・Windows環境でQuickTimeを使用した際に起こりうる問題について保証できない状況
要約するとこのような内容でした。
あれから1年が過ぎ、新エンジンが搭載されたCUBASE9
QuickTime に依存しない新ビデオエンジンが搭載されたCubase Pro / Artist 9.0.30
自社開発なのかそれともヤマハ開発なのか。
どうやら放送仕様カメラや編集機器、ソフトウェアプロダクションメーカーであるBlackmagic Design社のビデオエンジンが搭載されたようです。
新ビデオエンジンが対応するコーデック
コーデック | コンテナ MOV | コンテナ AVI | コンテナ MP4 | Mac | Windows |
---|---|---|---|---|---|
DV/DVCPro | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
MJPEG/PhotoJPEG | 〇 | 〇 | 〇 | ||
H263 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
H264 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
ProRes | 〇 | 〇 | 〇 | ||
DNxHD/DNxHR | 〇 | 〇 | 〇 |
Avid DNxHDコーデックを使用するには別途 Avid コーデックのライセンスが別途必要であること、そして Avid DNxHD Video Decoder は Steinberg Online Shop にて販売中であることが記載されていました。
Avid DNxHD Video Decode は、Video Decoder for Avid DNxHD という名称で Steinberg Online Shop の Nuendo 8のところで3,240円でダウンロード販売されていました。
今後のアップデートについて
また、今後の予定として
・AAC オーディオ抽出機能 (Windows 7) 実装予定
・AJA 社ビデオデバイス対応予定
・ビデオ上のオーディオ置換機能は廃止されました。代替機能として、ビデオレンダーエクスポート機能(オーディオ含む)を予定し
・MXF コンテナ対応予定
このような記載があるのですが、毎年0.5づつバージョンが上がっていくCUBASEなので、実装される時期は今年のCUBASE9.5か来年のCUBASE10の頃となるのでしょうか。