今日もまた国会事故調の報告書を読み進めている。
福島原発で起こった事故についての報告書であるが、
経営者、経営陣はどうあるべきか。何も東電だけの問題ではなく、
全ての企業のありかた、使命、責任、コンプライアンスに通ずる
内容でもあった。
そして報告書を読んでいて思い出した。
あの時、病院や施設で起こっていたこと。
帰る場所があるかも分からず、
愛すべき人が生きているかも分からず、
いつものように交代勤務の同僚が来ることもなく、
不眠不休の中で使命だけを胸に看護介護に汗を流していた方々。
そして原発の中では、次の瞬間自分はどうなるか判らない中で
対応されていた方々。
当時のメディアの映像を思い出しながら報告書を読んでいる。
日常の会話であっても無責任な発言はしたくない。
原発問題について一言でも発するには、
この報告書を読んでおかなければと思っている。
遠い地域のことだから。
安全だと言っているから。
起こる可能性は低いと言っているから。
一人一人の無関心が起こした事故だとしたら。
今はただ、報告書を読んでいる。