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TASCAM TA-1VP

2014/10/08

ta1vp01.jpgTASCAM TA-1VP です。

TASCAM TA-1VP
2011年2月に発売された、マイクプリアンプとボーカルプロセッサーです。

オーディオインターフェイス内臓のマイクプリアンプと
単体のマイクプリアンプの価格帯が同じであるなら、
その違いはどの程度なのか知りたかったのです。

TASCAM TA-1VP
アンタレスのオートチューン EVOが搭載されています。

antares Auto-Tune Evo は、CUBASEでいうVariAudio、
単体ソフトでいうMelodyneのようなものです。

単純にピッチ補正機能です。

タスカム ボーカルプロセッサー
TASCAM TA-1VPには、マイクモデラーが搭載されており、
ダイナミックマイクの音をコンデンサマイクの音にしたり、
真空管モデリングで真空管マイクをシミュレーションできます。

手持ちのマイクが、
Shure SM58,Shure SM57,Shure Beta 58a,Shure KSM 32,
Audio Technica 3035,Audio Technica ATM31,
Audio Technica ATM41a,Audio Technica 4050,Rode NT1,
Rode NT2,Rode NT3,CAD M177,CAD E200,CAD E350

以上のマイクであるなら、マイクモデリングの恩恵は高いと思います。

TA-1VPでは、[SM58→Large Diaphragm Condenser #2]
このような設定となるのです。

上記に書いたマイクでない場合、手持ちのマイクが
Hand-held Dynamic,Studio Dynamic,Wireless,
Small Diaphragm Condenser,Large Diaphragm Condenserの
どれに該当するマイクなのかを設定してモデリングします。

私の場合はSM58とNT1が該当し、AT4040はないようです。

AT4040の場合は[Large Diaphragm Condenser]でしょうか。

マイクプリアンプ部はTASCAM DM-4800と同等の回路構成と
なっているようです。もちろんファンタム48Vも装備されています。

dm4800_top[1]
DM4800は64chのデジタルミキシングコンソールで、
70~80万円のコンソールです。

この卓と同等の回路構成というのです。

もちろん価格を考えれば全く同じであるはずはなく、
あくまで[同等]という表現が許される範囲でしょう。

TASCAM TA-1VPのプロセッサーには、ハイパスフィルター、
コンプレッサー、ゲート、ディエッサー、イコライザーと、
基本的なエフェクトは内蔵されています。

エフェクトの配列は、
インプットゲイン→マイクモデラー(EQ)→
→コンプレッサー/ゲート→ディエッサー→オートチューン
内部ではこのように接続されています。

オートチューンではピッチ補正の際に、
25種類のプリセットスケールを適用させます。

とても簡単ですね。

簡単といえばダブルトラッキングも簡単です。

ダブルトラッキングとは、歌や演奏を2回重ねて音を太くする手法ですが、
この際に微妙に音色とピッチを変更しています。

TASCAM TA-1VPでは簡単な設定を行ない、
1回歌うだけでダブルトラッキング効果を出力することができます。

タスカム TA-1VP
また、ダブルトラッキングをステレオモードにすると、
左チャンネルは通常の出力、右チャンネルはダブルトラッキング出力と
なるので、DAW側で別のトラックにそれぞれの音を録音することが可能です。

タスカム マイクプリアンプ
TASCAM TA-1VPの入力はキャノン(XLR)入力とライン(TRS)入力が
用意されていますが、同時に使用することはできません。

ta1vp09.jpg
※ライン入力にアンバランスを挿すとレベルが低くなります。
※ライン入力はマイク入力が想定されていません。

1ch入力/2ch出力です。

※2ch目の出力はダブルトラッキング機能を
ステレオモードで出力する際に使用します。

ta1vp08.jpg
リアパネルのMIDI端子でコントロールやMIDIダンプもできます。

TASCAM TA-1VPの注意点は全てバランスで入出力されることです。
標準プラグはTSフォン、2極のアンバランスケーブルです。

TA-1VPではステレオヘッドホンに付いているような3極プラグを使用します。
TRSフォン、バランスフォン、フォンSと呼ばれるものです。

更に言えば、受け側のオーディオインターフェイスやミキサーも
TRSの受け口を持っていなければなりません。

鳴らないことはありませんが、レベルの低下とノイズに弱くなります。
違いについては過去記事「TSとTRS」で少しだけ書いています。

ta1vp07.jpg
スペックは周波数特性が20Hz~20kHz、S/N比は98dB以上、歪率は0.008%、
ダイナミックレンジは100dB以上とスペックに問題はありませんし、
デジタル出力も装備されているので便利に使えそうです。

※ TASCAM TA-1VPのサイトではダイナミックレンジ100dB以上と
記載されていますが、製品発売1ヶ月前に出された仕様書には
ダイナミックレンジ120dB以上とあります。

ネットでは37,000円~49,800円と価格に開きがあるようですが、
オーディオインターフェイス内蔵と単体ではどれくらい違いがあるのかを
試したくて、Audio Technica AT4040とTASCAM TA-1VPを買ってみました。

何かの参考までに。

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