・楽器/エフェクター

マグネット

2014/10/27

ギターに使用されているピックアップのマグネットには、
フェライトやアルニコが使われています。

フェライトはセラミック、アルニコはアルミニウム、ニッケル、
コバルトの合金で、各元素記号からAL-NI-COと呼ばれています。

アルニコ磁石には磁束密度の違いから複数の種類が存在していますが、
一般的にはアルニコ2、アルニコ3、アルニコ5が使用されることが
多いでしょうか。

また、アルニコは数値が上がるほど磁力が強くなります。

数値が大きい程パワーがあり、広範囲に音を拾うことが出来ると
言われていますが、実のところワイヤーのターン数やボビン形状による
設計で音の印象は大きく変わってくるので一概には言えません。

また、フェライトは残留磁束密度の低下があまりありませんが、
アルニコは時と共に残留磁束密度の低下が起こります。

ビンテージギターの発売当時では、
着磁時に近い残留磁束密度であったものが
ビンテージと呼ばれるまでの「時」により、
残留磁束密度が低下しています。

極端な話ですが、当初アルニコ3の磁束密度を持っていた磁石も、
レプリカで同じアルニコ3を使うと磁力密度に違いがあるということです。

では、着磁時に磁束密度をコントロールすれば良いという話になりますが、
これが出来るようになったのは比較的最近で、一昔前まではフル着磁しか
できませんでした。

「枯れたトーン」とは経年劣化して少し籠った金属パーツの響きと、
サビやゴミ、アカによって密着した各パーツの振動伝達、
乾いた木材、残留磁束密度が落ちたピックアップによるものだと
私は思っています。

一方、フェライトでは残留磁束密度の低下が少ないこと、
安価であることから低価格なギターではフェライトコア
(セラミックマグネット)を使用したピックアップが多くなっています。

なお、製造コストが安いことと音の良し悪しは直接的な関係はありません。
その時代に合った音、その人が好きな音と製造コストは無関係です。

価格に付加価値が付いていれば別の話ですが。(^^)

以下は我が家のエレキギターのピックアップです。

Ibanez j.COSTOM RG8270F
フロント:Dimarzio:Air Norton:Alnico 5
センター:Dimarzio:Blue Velvet:Alnico 2
リア:Dimarzio:Tone Zone:Alnico 5

Epiphone Les Paul Standard
フロント:EpiphoneUSA:Alnico Classic( Alnico5 ? )
リア:EpiphoneUSA:Alnico Classic( Alnico5 ? )

B.C.Rich Mockingbird Exotic Classic
フロント:Rockfield Mafia:Ceramic
リア:Rockfield Mafia:Ceramic

Schecter PT COSTOM
フロント:SeymourDuncanDesign HB102:Alnico 5(廉価版SH-4JB)
リア:SeymourDuncanDesign HB102:Alnico 5(廉価版SH-4JB)

Bacchus BST-350R
フロント:ORIGINAL SINGLE COIL(Ceramic)
センター:ORIGINAL SINGLE COIL(Ceramic)
リア:ORIGINAL SINGLE COIL(Ceramic)

意外にもハンドクラフトギターのMockingbird Exotic Classicに
搭載されたピックアップがセラミックマグネット(フェライトコア)
だったことです。

ガツン系のピックアップでギターのビジュアルにも合ってますし、
「フェライト=安物=悪い」ではなく、やはりトータルでのマッチングや
購入者の好みです。(^^)

モッキンバードの面構えで大人しいトーンでは
「何か違う」感じがしますので、これはこれで良いのでしょう。

変わり種のピックアップとしては、
ダンカンのFive-Twoは巻弦側にアルニコ5、プレーン弦側にアルニコ2を
配置したコンビネーションタイプのピックアップもあります。

弦の振動は磁力によって阻害されることがあるので、
弦振動をありのままに出力するためには、ある程度磁力を抑えるか
ピックアップを低くセッティングします。

プレーン弦側にアルニコ2を配置したコンビネーションタイプの利点は
プレーン弦のサステインが良い事なのでしょう。

ということは、ノイズ対策を施した磁束密度のあまり高くない
ピックアップを搭載したギターでブースターを使用するのが
伸びの良いギターとなるのでしょうか。

マグネットやピックアップについて考えるのも面白いですね。

何かの参考までに。

-・楽器/エフェクター