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ニューロン

2014/10/27

テンポ120での4分音符は0.5秒(500ms)です。

60秒(1分)の間に4分音符が120個あるので、
60秒÷120個=0.5秒、1秒は1000msなので
0.5秒×1/1000=500msとなります。

音符と時間遅延と演奏距離も参考までに。

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テンポが120の曲でトップノートが移動するコードを弾く場合、
8分音符のフレースでは1音符あたり0.25秒(250ms)です。

6弦全てで発音する場合、ストロークの速さもありますが、
1本の弦あたり0.0416秒(41.6ms)で行なう必要があります。

しかし、0.25秒(250ms)には運指も含まなければいけません。
ということは少なくとも0.0416秒以内(41.6ms)で行なうことになります。

オーディオインターフェイスのレイテンシーが10ms以内であれば
快適に使用できますが、もしかするとテンポ120であっても
ストロークであった場合の運指を除く弦1本の発音タイミングは
レイテンシーのそれに近いのかも知れません。

また、録音の際に初見で録音するのはかなりの経験が必要です。

演奏するには、
A 指を動かそうと思う。
B 脳から手に指令をだす。
C 手が動く。

運転免許の取得や更新の際に、
脳が知覚して体が反応するまでに時間が掛かるという話をされます。

知覚し反応(指令を出す)のに 0.35秒。
指令が届いて体が動くまで0.2秒。
合計、0.5秒(500ms)の時間が必要です。

0.5秒(500ms)といえば、テンポ120で4分音符1個分に相当します。
これでは初見に録音よる録音結果は芳しくありません。

しかし経験により脳内のプロセスを組み替えれば時間は短縮されます。

A 脳から手に指令をだす。
B 指を動かそうと思う。
C 手が動く。

先程のAとBが逆になっています。
手を動かそうとする前に脳から既に指令が出ているので、
手が動くまでの時間は0.5秒(500ms)から0.2秒(200ms)に
短縮されています。

意識より早い無意識の領域で指令を出しているパターンですが、
日常生活では頻繁に脳内で行なわれています。

これまでの経験により意識より先に指令をだしているのです。

リンゴ=始めて食べる・・手を出そうと思う、指令、手が動く ですが、
リンゴ=おいしい(経験済み)・・指令、手を出そうと思う、手が動く
という具合にプロセスが変更されています。

経験により短縮されたプロセスでも0.2秒(200ms)が必要ですが、
更に発音のズレを意識する事によりこれを「補正」させます。

これも経験により可能になるのですが、意識した結果、
「0.2秒のラグが気になる=0.2秒速く指示を出す。」

これで発音のタイミングは補正されました。

「どのテンポのどの音符ではどの位の補正が必要か」

これが経験によるノウハウです。
また、補正量を調整するために「先読み」も行ないます。

楽器に馴れていない頃は、
楽譜の「今弾くところ」を見ていますが、
馴れて来ると「次に弾くところ」を見るようになります。

これにより、運指やピックの移動時間を勘案した
「指示」をだすタイミングを補正しているのです。

そしてストロークである場合は
「ズル」をして時間を短縮することもあります。

音楽的に行なう場合はズルと呼びませんが、
間引いた弦の数だけ運指やピッキングに要する
時間が短縮されています。

いつ、どこのタイミングで間引けば影響が少ないか、
または間引いた方が綺麗に響くか、高揚がつくか等は
これも経験により習得されるものです。

何気なく楽器を弾いているようでも
脳の中では様々なことが起こっているようです。

何かの参考までに。

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