・DAW

マスタリングソフト

2014/10/31

マスタリングソフトについて書いてみます。

DAWで複数のトラックを用いて曲を完成させます。
これをステレオ(2ch)に書き出すのを2MIX、ミキシング、
トラックダウンと言います。

これで1曲としては完成です。
しかし、複数の曲を連続して聴くと違和感があると思います。

それぞれの曲で残響感、音圧、キャラクターが異なって
統一感が無いばかりか、最悪は聴く者が1曲ごとに
ボリュームを調整しながら聴いている状況になるかもしれません。

そこでマスタリングに特化したソフトウェアが必要になります。

lab01.jpg
マスタリングソフトは複数曲の音圧を揃えたりEQで
キャラクターを揃えたり、残響感を揃えたりします。

また、リップノイズ、クリックノイズ、ハムノイズ等を
除去できるプラグインを備えていたり、DAWと比較して
音圧や周波数分布を確認するメーターやスコープ等が
充実しているのが特徴です。

付属するVSTプラグインの多くはDAWと同じものを使用しています。

lab02.jpg
スタインバーグのWaveLabを例にすると、
最上位のWaveLab 7に搭載されているプラグインは、
ノイズ除去系を除けばWaveLab 7に付属しているVSTプラグインは
DAWの最上位グレードのCUBASE6に略搭載されています。

WaveLab Elements 7とCUBASE Elements6でも略同じような関係です。

ではDAWでマスタリングが出来ないかと考えるのですが、
結構手間が掛かります。

メーターやスコープ等のアナライザー系はフリーのVSTプラグイン等を活用して、
マスタリングソフトとの差を埋めるとしても、トラックの扱いが面倒です。

複数曲のプロジェクトのトラックを時系列をズラして並べて
マスタリングしようとすれば膨大なトラック数となり、
これからの作業を考えると気が遠くなります。(^^;

では、予めトラックダウンしたWAVデータを扱う場合はどうでしょう。

例えば10曲分のWAVデータをDAWのプロジェクトに読み込んで、
それぞれの曲が同じ音圧や印象となるように、マルチバンドコンプレッサーや
マキシマイザー、イコライザーやリバーブを使用して統一感を出します。

これをトラック毎に書き出せば、統一感のある10曲分のWAVデータを
書きだせることが出来ます。これを別途用意したCDのライティングソフトに
曲順を考えて並び替えてCDを焼く。

なんとなくこれでいけるような気もしますが、曲順を並べ替えると、
となり同士の曲の印象が変わって聞こえるので、またDAWに戻って曲順に
合わせて作業を行うということになります。

DAWとマスタリングソフト
DAWとCDライティングソフト

後者の場合では先のように2つのソフトを行ったり来たりすることもあります。
やはりマスタリングソフトの中だけで終わらせたい作業です。

とは言っても、マスタリングソフトも高価なものです。
上位グレードの「WaveLab 7」は6万円位します。

DAWでお金が掛かるので流石にそこまでは手が出ません。
下位グレードの「WaveLab Elements 7」で1万円前後位でしょうか。

私は曲単体での掲載が主なので、
作った曲をCD化したりセット化したりとは無縁です。(^^;

しかしCDとして配布したり、販売したりする人には
マスタリングソフトの需要はありそうです。

聴く側が1枚のCDを1曲ごとにボリューム調整して聴いているのは
さすがに提供側のマナー違反だと思います。

最近のDAWは標準でラウドネスメーター、RMSメーター、VUメーターを
搭載しているので、これらを活用すれば昔ほど各曲でのレベル差は
少なくなっていると思いますが、CUBASEシリーズにはRMSメーターは
標準の状態では搭載されていません。

SLM12802.jpg
CUBASE6.5の場合はスタインバーグよりSLM128という
ラウドネスメータープラグインが無償提供されているので、
トラックダウン時にこれを活用すれば良いと思います。

SLM 128 ラウドネスメータープラグインについては、
過去に記事を書いていますので参照ください。

そういえば、今年の10月から新しい基準
「ラウドネス国内基準 ARIB TR-B032」が日本民間放送連盟でスタートします。

今年の半期から来年にかけてのトピックは「ラウドネス」でしょう。

私も昨年の曲と今年の曲では音圧が異なるので
人の事を言えるものでもないのですが、
「私も気を付けますので皆さんも」という今日の記事でした。(^^;

何かの参考までに。

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