・DAW

PCスペックとレイテンシー

2014/11/01

asiots01.jpg
ASIOドライバの設定とPCのスペックの関係をテストしてみました。

CUBASEで立ち上げたプロジェクトは70トラック使用している曲で
UR28MのASIOドライバのバッファを96サンプルでレイテンシーの数値、
CPU使用率、メモリ使用率を確認しています。

4GB1枚計4GB
・レイテンシー入力:5.011ms
・レイテンシー出力:5.986ms
・CPU使用率:約55%
・メモリ使用率:70%

4GB2枚計8GB
・レイテンシー入力:5.011ms
・レイテンシー出力:5.986ms
・CPU使用率:約55%
・メモリ使用率:41%

12GB
・レイテンシー入力:5.011ms
・レイテンシー出力:5.986ms
・CPU使用率:約55%
・メモリ使用率:27%

ASIOドライバの設定が同じであれば
メモリ搭載量によるレイテンシーの値に変化はありませんでした。

グラフィックボードGT630/DDR5 512MBを外して
CPU内蔵のGPU HD3000のメモリに1024MB割り当ててみました。

これもレイテンシーの値に変化はなく、
CPU使用率も変化なし。

メモリ使用量は12GBのうちGPUに1024MB割り当てたので
メモリ使用量は27%から32%に増加していました。

ここまではCPUのHyper-Threadingをオフにして、
4コア4スレッドで起動しています。

試しにHyper-Threadingをオンにしてみましたが、
CPU使用率に顕著な変化はありませんでした。

ASIOメーターも目視では顕著な変化はないようです。

asiots02.jpg
今度は強制的にCPUを速度を70%にしてみました。
次に50%にしてみました。

asiots03.jpg
相対してCPUの使用率は低くなり、
ASIOメーターが高いレベルを示します。

CPU使用率に余裕はありますが、
それとは関係なくASIOメーターが振り切れそうです。

では、CPUをオーバークロックしてみます。
INTEL i7 2600Kの動作周波数は3.4 GHz。
ターボ・ブースト利用時の最大周波数は3.8 GHzです。

asiots04.jpg
これをマザーボードの設定変更で4.25GHzで動作させました。

asiots05.jpg
4コア8スレッドで動作しているためか、
CPU使用率に顕著な減少は見られませんでしたが、
ASIOメーターは低くなりました。

テストしたPCのスペックは、
Windows8 pro 64bit/Cubase6.53 64bit
CPU:i7 2600K
MB:ASUS P8Z68-V
SSD:120GB OSとCUBASE6.5一式
SSD:60GB VSTプラグイン
HDD:1TB DATAドライブ

結果:
ASIOドライバの設定が同じであれば、メモリ搭載量によって
レイテンシーの値が小さくなることはなかった。

ASIOドライバの設定が同じであれば、CPUの速度によって
レイテンシーの値が小さくなることはなかった。

メモリの量はASIOメーターに僅かに関連し、
VSTiの動作の機敏さに関連した。

また、4GBでは仮想メモリに依存してDAWの動作が遅くなった。

CPU処理速度はASIOメーターに大きく関連し、
VSTプラグインを使用できる量に影響した。

許容を超えると音切れが発生した。

これに加えて今回はテストしていませんが、
HDDの性能(回転数やリード&ライト速度)は
大量の録音データを使用する際、また、VSTiを
起動するときのレスポンスに大きく関係します。

ウイルススキャンとファイル検索を同時に
HDDにかけた状態でCUBASEを使用すると、
動作が固まったり強制終了することがありました。

一定時間内にHDDの読み込みや書き込みが完了しないと
強制終了のリスクが高まるのでしょう。

このことから、DTMパソコンはCPU性能が重要であり、
レイテンシーの小さい環境で多くのトラックを作成したり、
プラグインを使用できるかはCPUに依存し、
動作のレスポンスはメモリ搭載量に依存するといえます。

そしてWAVトラック数やVSTiトラック数が多くなるにつれ、
メモリ搭載量とHDD性能によって動作レスポンスの悪化や
安定性の低下、最悪は動作を停止するリスクが高まるようです。

私の環境においての結果であって、
全てにおいて同じような傾向であることを
保証するものではありません。

何かの参考までに。

-・DAW