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日常の独り言

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Requiem~a novelette~

第38話 永遠の詩

「シッ!誰かが近づいてきている。」 俺達は息を潜めた。 ヒドラの追ってのようだ。 幸い犬を連れていない。 犬がいれば足跡は雨で消せても この血の匂いで居場所がわかってしまう。 足音からして一人のようだ。 じっと息を潜めた。 ロゼッタは壊れか...
Requiem~a novelette~

第37話 銃声と雷鳴の中で

ロゼッタと俺は捕虜の群衆に紛れて町の出口を目指していた。 群衆の中での生存率は高い。 何とかこのまま出口まで辿りつかなくては。 その時だった。 町を囲む壁が外側に大きく崩れるように倒れた。 アレクシス達だ。 アレクシス隊が壁を倒したのだ。 ...
Requiem~a novelette~

第36話 アベルとの別れ

町の裏手近くでは捕虜達の集団が出来ている。 クレイグ隊が破壊した壁の穴では一度に多くの捕虜は通れない。 3人同時が精々だ。 しかし未だに壁を壊す音が聞こえてくる。 俺達が突入した後はアレクシスの隊が 続けて壁穴を大きくしているのだろう。 レ...
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Requiem~a novelette~

第35話 小さな希望

町の中は思ったより広かった。 幾百・・・いや幾千ものテントが張られていた。 「この中から探すのか・・・。」 俺は軽い絶望すら感じた。 テントの中はパニックになっていた。 それはそうだろう。 カロンの軍でも、ヒドラの軍でも、 もちろん軍を持た...
Requiem~a novelette~

第34話 突入の刻

レイモンド隊の動きが止まった。 捕虜の町は直ぐ前だ。 レイモンドがサインを出す。 アレクシスとクレイグの隊の方向に手が動いた。 『行け』 心の中にレイモンドの声が聞こえた。 そして3つの隊はV字型となって、ゆっくりと、そして静かに、 捕虜の...
Requiem~a novelette~

第33話 漆黒の行進

遠くで刻を告げる教会の鐘が鳴った。 いよいよ出発の時がきた。 捕虜の町に向けて俺達は足を進めた。 その頃、大きな満月は雲に隠れた。 「まるで俺達の味方をしてくれているようだ。」 「時代が俺達の様子を伺っている様だな。」 「このまま味方であっ...
Requiem~a novelette~

第32話 迷い

いよいよ決戦の夜だ。 解放軍は準備に忙しい。 俺達はこれからニクスの山岳地帯にあるヒドラ軍の捕虜の町に向かう。 解放軍の数からいって勝ち目はまずない。 それでも俺達は作戦を決行する。 みんな死ぬ覚悟は出来ている。 ここを去る兵もいなかった。...
Requiem~a novelette~

第31話 カロンの悲劇

俺達は解放軍の本拠地、洞穴の奥にいる。 そこにはレイモンド、アレクシス、クレイグ。 そしてマドックとマットもいた。 外では解放軍の最後の宴が始まっていた。 「いいか、よく聞いてくれ。」 レイモンドが話し始めた。 「どうやら俺達は大きな勘違い...
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