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SM58の最大SPL

2014/10/28

マイクには最大SPL(Sound Pressure Level)という、
そのマイクが対応できる最大の音圧を示す性能の
表示がされている場合があります。

特にコンデンサマイクの仕様に書かれている性能値です。

マイクから録音した音が歪んでいる、割れている、クリップしているのは、
マイクプリアンプのゲインを上げ過ぎていることが原因ですが、
この最大SPLを超える音圧であった場合、マイクの時点で既に
歪んでいる状況になります。

ダイナミック型マイクにこの最大SPLが書かれていないことが多いのは、
構造上、非常に大きな音圧に耐えられるからです。

シュアー ボーカルマイク
では、実際にどのくらいの最大SPLに対応できるのか、
SM58を例に書いてみます。

SHUREのサイトでは、SM58の仕様についてここまで書いてありません。
SHURE USA のサイトにある Find An Answer の情報を要訳してみます。

以下、シュアーサイトより要約して引用
人が耳の痛みを感じるのは140dB、
人の声は口から1インチ(2.54cm)で135dB、
非常に大きな声では140dBを超えることがあります。
SHUREでは150dB以上の音圧についても測定しています。
トランペットの理論値では1インチ先で155dBの音圧にあります。
人の声は100Hz以下では多くのエネルギーを作ることが出来ません。
ダイナミックマイクはその構造上、最大SPLは周波数に依存します。
SM58では100Hzで最大SPL 150dB(0dBV or 1.0Volts)
1kHzでは最大SPL 160dB(+10dBV or 3.2Volts)
10kHzでは最大SPL 180dB。
シューアーのエンジニアリングでは、
このような巨大な音圧を作る事ができませんが、
NASAのレポートでは、スペースシャトルの
打ち上げ時の10メートル離れた場所が180dB以上とあります。
20kHzでは最大SPL 190dB。
SM58の為に計算していますが、
現実的に不合理な条件下でないとこの音圧を生成する事はできません。
要約引用終り。

以前に書いた楽器の最大音圧について再掲していますが、
SM58の計算上の最大SPLは相当なものですね。

以下、再度要訳引用
プロ品質の優れたダイナミックマイクでも、
通常使でその歪みのポイントに達します。
非常に大きな声で歪んでいる場合は、
プリアンプの入力クリップである可能性が高いです。
SM58ではSPL 150dBで出力される信号は
ラインレベルの出力となることを忘れないでください。
この問題を解決するには、
PAD(減衰器)機能のあるプリアンプの入力にマイクを接続て下さい。
また、音圧は音源からの距離を2倍に離れると6dB減少することが
一般的に言われているので、マイクを離して設置することも必要です。
要約引用終わり。

文法がどうのとかは無しです。

内容が伝わりやすいように言葉を足しているので、
原文に忠実ではありません。

SM58は歴史があるマイク故に設計が古い、
音が小さいと言われています。

その為にレベルを上げて使用することもあるかと思いますが、
その場合、声量のある人では低い周波数帯での最大SPLに
達してしまうということなのでしょう。

PAさんはこんな事も考えながら最適な設定をしているのですね。

大変なお仕事です。

原文掲載先
http://shure.custhelp.com/app/answers/detail/a_id/75

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