PR
スポンサーリンク

進行性網膜萎縮症とサクラさん

今日の主役はサクラさん。

生まれて7歳と9ヶ月。

元気いっぱいなサクラさんですが、サクラさんは進行性網膜萎縮症という遺伝性の病気で幼き頃より目が見えません。

スポンサーリンク

最初は全く気が付きませんでした

2009年9月のサクラさん。

2010年2月のモモさん。

モモはボールで遊ぶのが大好きでした。

私達は当時まだ気が付いていませんでしたが、写真を見ると直ぐ近くにあるボールに気づいていないようにも見えます。

ちょうどこの頃からモモはボールであまり遊ばなくなり、サクラに譲っているようでした。モモは何かを感じていたのでしょうか。

そういえば、サクラを迎えたきっかけはモモでした。

モモは他の犬に自ら近寄りませんが、ペットショップに行った時にサクラが気になったようでした。

ケージから出してもらうと、珍しくモモから近寄り匂いを嗅いで、私達にチョンチョンと手で合図をしました。

珍しいね。と思いながら、相性が良いのかもとサクラを迎えることにしたのです。

そしていつからか、モモはサクラにボールやオモチャを譲ったり、庇ったりするように。

私がサクラを叱ると、「それ以上は言い過ぎ」とでも言うように、間に割って入って私をたしなめます。

私はサクラの事をただの不器用だと思っていたので、少し強く叱っていました。

今思えば大変申し訳ない話です。

階段が苦手でしたが臆病としか思っていませんでしたし、散歩中に物にぶつかるのもまだ子供なので注意が散漫になっているのだと思っていました。

いつもの公園やいつもの場所でのボール遊びは慣れてくるのでしょう。楽しそうに(音を追って)ボールを追いかけていました。

不器用なサクラとは思っていましたが、まさか目が見えないとは思いませんでした。

気づいたのは初めて行った公園の階段を下りれなかったこと。

階段があることを認識していなかったのです。

眼科専門の病院で検査をしたところ、光を薄っすら感じているかいないか。

「進行性網膜萎縮症」という診断で、「随分前から見えていなかったでしょう」とのことでした。

紫外線が悪いということで散歩用に紫外線カットの眼鏡も買いましたが全然馴れてくれなくてダメでした。(^^;

スポンサーリンク

進行性網膜萎縮症状の原因

進行性網膜萎縮症は遺伝性の病気です。

遺伝子検査をすると3つの検査結果が出ます。

ノーマルは発症の危険性はないようです。
キャリアは発症の危険性はありませんが交配時に注意が必要です。
アフェクテッドは発症します。

繁殖時には上記の表にあるような遺伝パターンとなるようです。

遺伝形態は「常染色体性単純劣性遺伝」です。

進行性網膜萎縮症は網膜にある光を受容する部分に異常が生じることで網膜が徐々に萎縮し、最終的に失明してしまいます。

進行は発症から1年も掛からず失明する場合もありますし、5~6歳までかけてゆっくりと進行することもあるようです。

サクラさんは生まれて間もなく発症か生まれながらに発症していたか、そして「1年も掛からず」だったようでした。

進行性網膜萎縮症の症状

・暗い場所で目が見えにくい。
・夕暮れや夜の散歩が苦手になる。
・歩行がぎこちない。
・物によくぶつかる。
・家の中でも端を歩く。
・あまり走らない。
・初めての場所ではかなり臆病。
・家の中でも外の音に敏感。

進行性網膜萎縮症の予防と治療

遺伝的な病気なので予防法はありません。また、確かな治療法もありません。

最初に知った時は悲しくて。

痛みを伴わないことだけが救いでした。

目に良いというサプリメントや体に優しいオーガニックフードなど出来ることはひと通り試してみましたが、進行が遅くなることは稀にあっても良くはならないという事実と、サクラの場合は既に失明状態であるということを受け入れるまで時間が掛かりました。

実際のところ、サクラさんは「見える」ということを知らないので、成長とともに他の感覚で上手く生活しています。

まぁ、なんだ・・・お前はエラい。(^^)

そんなに嬉しいですか?2011年10月のサクラさん。

ストレスを与えない生活を・・・

目が見えないので家具の配置やトイレの場所を変えるなど、本来はストレスが掛かることは控えた方が良いのですが、スパルタ家に来てしまったサクラさん。

特におとんは凹みまくった後はスパルタでした。(^^;

え?初めての場所で怖い?
階段がどこにあるかわからない?

抱っこ禁止!
目が見える私でも落ち葉の下の階段の位置は判らんわ!

足の裏の感覚で進まんかい!

そして2012年、新しく買ったボールも1日で壊してしまうハンターとなりました。(^^;

「また買うか・・・。」

お前が言うか? 笑

2013年・・・この1年で何十個買った?

2016年・・・毎年同じペースでボールが。。。狩りが上手いのはわかったから。(^^;

サクラさんはホームセンターのボールの売り上げにかなり貢献しています。

そして2017年、もうすぐ8歳のサクラさん。

進行性網膜萎縮症では紫外線に目がさらされ、白内障になりやすいです。

サクラさんはもうすぐ8歳ですが、昨年末から左目、今年になってから右目も白内障となりました。

白内障も進行性網膜萎縮症と同じで痛みを伴いません。

これも救いといえば救いです。

家の中でも外でも、あんずさんと元気にボール遊び。(^^)

あんずを迎えて、サクラは少し気が若くなった気がします。

旅行に行っても部屋の間取りとトイレの位置はすぐに覚えるサクラさん。

なんだかんだで、あんたはエライ。m(_ _)m

時々、「進行性網膜萎縮症」というキーワードで訪れてくださる方がいらっしゃるので、生まれて間もなく失明したと思われるサクラさん、もうすぐ8歳になりますが、家の中でも外でも元気にやってます。という更新でした。(^^)

タイトルとURLをコピーしました