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バッファ

2015/05/14

バッファについて少し書いてみます。

以前のギター入力 Hi-Z(2011/04/22)、ダイレクトボックス(2011/04/29)、
リアンプ(2011/08/31)、インピーダンス(2012/01/17)も参考までに。

ギターのインピーダンスは数百kΩであり、
このままではミキサー等のライン入力に接続できません。

もちろん物理的には接続できるのですが音ヤセや
音質変化が発生することがあります。

それで「ロー出し/ハイ受け」の原則での接続が必要なのです。

なぜ音ヤセになるかというと、
前回同様で大小のコップと水で簡単にイメージできます。

大きなコップに一杯の水を(ギターのハイインピーダンス)
小さなコップに移すと水がこぼれてしまいます。

こぼれた水を損失とイメージすると音ヤセについて理解し易いですね。

今度は川をイメージしてみましょう。

大きな川に少しの水が流れています。
川には砂や石で川底には様々な隆起する障害物があります。

川を信号の流れ。
流れる水をギターからの信号。

障害物は接続する様々な機器
そう考えるとギターとアンプにエフェクターが沢山あると
音ヤセしてしまうイメージが判りやすいです。

川に流れる少量の水は僅かの混入物で
水質が変わってしまいます。

これはノイズの影響を受けやすいイメージです。

要はコップの水は送るより受ける方を大きくすれば良い。
川の水は川の大きさに合わせた水量であれば良い。

このような結論になるのです。

この為の機器がインピーダンスの整合を行なう機器なのです。

これらの機器はその役割によって、ダイレクトボックス(D.I)、
リアンプボックス(逆D.I)、バッファと呼ばれます。

ダイレクトボックスはギターのインピーダンスを
ミキサー等のライン入力レベルに適したインピーダンスに。

リアンプボックスはライン出力のインピーダンスを
ギターアンプの入力レベルに合わせたインピーダンスに。

では「バッファ」とはどのような機能なのでしょうか。

実際の使用ではギタから一番最初に接続し、
その後にエフェクター、そしてギターアンプへと接続されます。

使用する目的はエフェクターを使用することによる
音ヤセや音質変化を防ぐことが多いです。

ギターの信号は電圧が高く電流が低い状態です。

このため様々な影響を受けやすいのです。
バッファは電圧はそのままに電流のみを増幅します。

このため、バッファアンプとか緩衝増幅器、等倍増幅器と
呼ばれることもあります。

要はギターをアンプにダイレクト接続する音質を損なわず、
エフェクターを使用したい場合に使用する機器です。

アンプ直の音作り経験が無ければ、その効果は非常に
判り難いものなので非常に地味な機器ともいえます。

しかしバッファを通した信号は川幅はそのままに
流れる水の量が増えるので少々の障害物では影響を受けません。

ノイズ耐性の向上します。

さて、ここまで読んでダイレクトボックスと同じと
思われた方は正解です。

ダイレクトボックスはインピーダンス整合の他に、
不均衡(アンバランス)接続を均衡(バランス)接続にする
機能も有しています。

ダイレクトボックスからこの機能を無くして、
ミキサー入力レベルに適したインピーダンス出力から
アンプ入力レベルに適したインピーダンス出力に
したものが「バッファ」であるともいえます。

エフェクターにトゥルーバイパス方式がありますが、
この方式の恩恵を一番受けるのがバッファを通した
信号であるとも言えます。

また通常のトゥルーバイパス方式を採用しない
エフェクターではOFFの状態でも入力と出力で
インピーダンスが変化しています。

これもバッファ回路を通した信号と言えなくもないですが、
音を加工する回路を迂回した信号(エフェクターOFF)なので、
副産物的な要素が多く、音の変化を伴う場合もあるのです。

そこでその影響を受けないトゥルーバイパス方式の
エフェクターが好まれるようになりました。

「バッファ」が一番活かせる使用環境は、
トゥルーバイパス方式を採用したストンプボックスを
使用してアンプから音を出す使い方なのでしょう。

トゥルーバイパス方式のエフェクターではなくても、
ギターからの電流が上がっているので、エフェクターの掛りが
良くなったり、音ヤセが軽減したり、外来ノイズの影響を
受け難くなったりの効果はあります。

しかしそのバッファも他のエフェクターと同様で、
なんらかの電気的な回路を通ることには変わりなく、
厳密には音の変化や音ヤセが発生しますが、
専用機器であるので開発段階からその点については
十分配慮されていることが大きな違いでしょう。

この他にインピーダンス整合関係の機器では、
ワイヤレスシステムを使用する際の音の変化や
音ヤセを軽減する機器がありますが、
理屈的にはこれまでの機器と同じです。

何かの参考までに。

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