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指板Rについて

2017/01/12

指板のRについて簡単に。

フィンガーボードの表面は緩やかなカーブを描いています。

これを「Radius」といい、頭文字をとって「R」と表現します。

フィンガーボードR、指板R、Fretboard Radiusなどと記載されます。


フィンガーボードRの種類

指板Rの種類にはいくつかあります。

代表的なものはフェンダー社の184R、そしてギブソン社の305R。

他にも様々ですし、フェンダーでも184R以外のギターやベースもありますし、ギブソンも305R以外のギターもあります。

また、インチで表記されている場合もあります。

7.25”R=184.15mm=184R=180R
9.5”R=241.3mm=240R
12”R=304.8mm=304R=305R=300R
16”R=406.4mm=400R

この4種類以外にも探せばたくさんあります。

代表的な184Rと305Rでも一桁目を丸めているものや小数点以下切り上げ、切り捨てなどメーカーや年代によって表記は様々でした。

これは B.C.Rich MOCKINGBIRD EXOTIC CLASSIC

メーカーサイトの表記では「Fretboard Radius: 12"」 とあるので、ギブソンに代表される305Rです。

これは FenderJapan JazzBass'62

184Rです。ローズウッド指板の中央と端では厚さが異なっているのが判ります。

Rの違いによる演奏性の違いなど

数値が小さいほどカーブがきつい「指板R」。

例えばフェンダーに代表される184Rではチョーキング時に音が詰まってしまうことがあるので、弦高を少し高めに調整する必要があります。

これは何の写真かというと、A4のコピー用紙を丸く巻いて定規を置いているところです。

中心に真っすぐ定規を置けば紙と定規の間に隙間はありません。

これが指板中央付近の弦です。

では、端っこの弦はどうなのでしょう。

ネックはナット側が狭く、ブリッジ側が広くなっています。

先程の丸めたコピー用紙に今度は定規を斜めに置きます。

これで片や狭い、片や広い状況です。

両端に行くほど紙と定規の間に隙間ができます。

1弦をチョーキングすると隙間のある端っこから隙間の無い中央方向へ弦が移動します。

弦高を高くしていないとチョーキング途中でフレットに接触して音が詰まってしまいます。

チョーキング、最近はベンドと言うのでしたっけ?

チョーキングなどではRの緩やかな(数値の大きい)ギターの方が弦高を下げれることもあり、演奏性が高いです。

また、カーブが大きい(数値の小さい)指板Rはウエスタン・グリップ(シェイクハンドグリップ)と言うのでしたっけ、親指を出すネックの握り方に向いています。

Ibanez j.COSTOM RG8270F のRは確か「430mmR」。

ネックが非常に薄い上に平たい指板Rなのでシェイクハンドグリップをすると親指の付け根が痛いです。(^^;

他にもフィンガーボードのRにはナット側とブリッジ側でRの異なるものがあります。

これを「Compound Radius(コンパウンド・ラディアス)」といいます。

日本ではフジゲンさんのギターが有名でしょうか。

その他Rに関するいろいろ

個々に弦高の調整が出来ないロック式のトレモロを搭載するギター。

指板カーブの大きなギターだと中央と両端の弦とではポールピースとの距離が変わるので音の大きさが変わります。

ハムタイプのピックアップではあまり気になりませんがタップするとバランスが変わって聞こえる場合もあるようです。

その違いが顕著であるシングルコイルのピックアップを搭載するギターではポールピースの高さが指板カーブに合わせて異なります。

例えばセイモア・ダンカンのピックアップでは同じビンテージモデルでも、フェンダーのストラトキャスターに多い184Rの指板には「Vintage Staggered SSL-1」と、指板アールの平たいギター用に「Vintage Flat SSL-2」があります。(写真はSSL-1)

このSSL-1とSSL-2の違いは、同じコイルデザインですが指板アールに合わせてポールピースに高低があるか平坦かの違いです。

また、指板カーブの大きなギターのブリッジでは個々の弦に対して弦高が調整できるものが多いです。

「フェンダーのストラトは指板Rは大きいけれどピックアップとブリッジでカバーできている。」

「そして指板Rが大きいこと、弦高でいえばストラトはシェイクハンドグリップやボトルバーに向いている。」

指板Rについて知ると、指板Rが大きいネックにフラットポールピースのシングルコイルピックアップとロック式トレモロを搭載したギターを見かけないことにも納得します。

スケールについてはまたの機会にでも。

 

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