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DAWとCPU

搭載するメモリ量によってASIOドライバのレイテンシーに
変化があるかをテスト
しましたが、メモリ搭載のみをもって
UR28Mでバッファを96サンプルとした際に表示される値に
変化はありませんでした。

ただしトランスポートバーに表示されている
ASIOメーターの上昇の具合には変化がありました。

acpu.gif
DAWとオーディオインターフェイスの関係では、
CPUはパイプのようなものなのでしょう。

ASIOドライバの設定でレイテンシーを大きくすれば
パイプの内径は大きくなり、レイテンシーを小さくすれば
内径もそれに伴って小さくなるイメージでしょうか。

パイプに流れるのは水ではなく、
一定時間に処理しなければならないデータの許容量なのでしょう。

I/Oに渡すデータはストリーミングなので
一定時間に処理できなければ問題が発生します。

この発生した問題はプチプチ等のノイズとなってしまいます。

パイプより箱の方が伝わりやすかったかもしれません。
箱から溢れるとプチプチ発生です。

しかし既に挿絵を作ってしまったので強引に続行します。(^^;

パイプの内径の基本はCPUの性能で決まりますが、
常に一定ではありません。

それの内径の変化を表わしているのが
トランスポートバーのASIOメーターなのでしょう。

パイプの内径はVSTインストゥルメントや
VSTプラグイン等によってCPU処理が増えるに比例して
小さくなるようです。

パイプの内径の基本はCPU性能によって決まり、
ASIOドライバのレイテンシーによって大小する。

更にCPU処理によってリアルタイムに大小する。

こんな感じでしょうか。

メモリ搭載量はCPU処理に遅延を発生させない為に、
搭載量が多いほど良いのでしょう。

多くのサンプルを扱うVSTiではメモリから
読み込んでCPUで処理するのと、HDDから読み込んで
CPUで処理するのではCPUがデータを受け取るまでの
時間に大きな差が生じます。

オーディオインターフェイスに送るデータが
ストリーミングデータであるいじょう、
この遅延処理もCPUパワーを消費し、
パイプの内径に影響を及ぼすのでしょう。

安定動作の限界や細かな仕様変更の結果が
基本性の高いパソコンでは顕著に現れず、
基本性能低いパソコンでは顕著に現れるのも
何となくイメージできますね。

CUBASEではマルチコアとハイパースレッティングについて、
スタインバーグで注釈が付いています。

・システム環境によっては、Hyper-Threading によって
パフォーマンス上問題が生じたり、VST パフォーマンスメーターが
振り切れる場合があります。

・基本的に Hyper-Threading とマルチ CPU/マルチコアの併用は
推奨しておりません。

・Pentium 4 シングル CPU システム: Hyper-Threading を
on にすることで処理能力の増加が見込めます。

・Intel Core i7 (“Nehalem”) CPU システム:
Hyper-Threading を無効にすることをおすすめします。

・Cubase 5.5シリーズ以上では6コア、8コア、12コアなどの
マルチコアテクノロジーに対応しています。

・Cubase 4 ~ 5.1.1 シリーズでは4コア以上の場合、
を極めて低く設定した場合、最大の効率を得られない事が
判っています

いずれも原文のままではなく、要約して引用しているので
スタインバーグのサポートページに記載されている原文を
確認してください。

これはどうことなのでしょう。

acore.gif
コア数が増えるごとに並列処理が可能となり、
処理の終了する時間は早くなります。

しかし、オーディオインターフェイスに渡すデータは
ストリーミングデータなので同じタイミングで渡す必要があります。

2コアでは、黄色と緑色の2つのデータを処理する場合、
並列処理の同期をとるためのグレー部分の処理が発生します。

4コアであった場合更に増えます。

これを1列にしてみると、コア数が増えるごとに
同期処理が閉める割合が多くなっています。

クロック速度が速いシングルコアなら
HTで並列処理かけたほうが計算が早く終わり、
比較的効率的な処理によってパフォーマンスは向上するけど、
マルチコアになるほど同期処理が増え非効率になるので
思ったよりは改善しないかも。

こんな感じでしょうか。

指し絵ではそれぞれの処理を表わす棒の長さに
大きな差はありません。

仮にこの長さに顕著な差があった場合はどうでしょう。

処理ブロックの長さの差が大きいほど同期処理分が増加し、
処理ブロックの長さの差が小さいほど同期処理分が減少します。

これがCUBASE5.5以上のシリーズと
それより前のシリーズの違いなのでしょう。

DTMパソコンはシンプルな構成で、DAWを使用するときは
バックグラウンドで動作しているソフトは少ない方が良いと言います。

何となく納得です。

素人が書いているので鵜呑みにはしないで頂きたいのですが、
だいたいこんなイメージなのだと私は思っています。

何かの参考までに。

コメント

  1. REACHrh より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    この内容は 私にとってかなり重要な情報です
    現在かかえている問題がまさにCPUパワーの問題…..
     う?む…….頭から 煙が出ております 笑
    MTR録音に帰って
    無神経な録音に帰りたくなってきているこの頃ですが 笑
    なんとかクリアー出来るよう気長に頑張ります

  2. MOMODON より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    REACHrh さん、こんばんは。
    先日の記事でメモリ 量がレイテンシーにどの程度影響を
    及ぼすのかテストしましたが、やはり決め手はcpuでした。
    少しでもcpuの処理能力をdawに回せるように
    設定やメモリ増設が必要でしょう。
    気長にいきましょう。(^^)

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