・DAW ・VSTプラグイン

Cubase Pro 8-8 新エフェクト

2014/12/11

CUBASE8 新エフェクト

CUBASE8ではVST Bass Amp、Quadrafuzz v2、Multiband Expander、
Multiband Envelope Shaperという新しいVSTエフェクトが追加されました。

このうちMultiband ExpanderとMultiband Envelope Shaperは
CUBASE PRO8にのみ搭載するVSTエフェクトです。

VST Bass AmpはCubase Pro 8-7 VST Bass Ampで書いているので、
今回はマルチバンド エクスパンダーとマルチバンドエンベロープシェーパーについて。

その前にマルチバンドという言葉は解るにせよ、
エクスパンダーとエンベロープシェーパーとはなんぞや。(^^)

スタインバーグのサイトではマルチバンドエクスパンダーの説明に
「トラックのダイナミクスを変更できるマルチバンドエキスパンダー。
4つの周波数帯域を個別に設定して、ダイナミックレンジを拡大したり、
不要なノイズを減らすことができます。」

マルチバンドエンベロープシェーパーの説明では、
「ドラムミックスのサウンドを際立たせたり、
マスタリングや斬新な音加工のために活用できる
マルチバンドエンベロープシェーパー。
入力信号を最大4つの周波数帯域に分割し、
それぞれのアタック特性とリリース特性を自由に変更して、
音のトランジェントを再構成することができます。
レイテンシーフリーのライブモードも搭載しています。」

※太字部分スタインバーグサイトより引用

アタック、リリース、トランジェント・・・。

さてここでおさらいです。(^^)

ADSR01

ADSRという言葉があります。
A=Attack(アタック)
D=Decay(ディケイ)
S=Sustain(サステイン)
R=Release(リリース)

それぞれの頭文字でADSR。

シンセサイザーでもよく出てくる用語ですし、
DTMやギターでもコンプレッサーなどの
ダイナミクス系エフェクトの設定で出てくる用語です。

コンプレッサーについては、コンプレッサーコンプの仕組み
COMPの設定 1COMPの設定 2Comp/Limit/Maxiで書いています。

 

Multiband Expander

Expander

まずは Multiband Expanderはどんなエフェクターなのか。

ADSR02

コンプレッサーはスレッショルドラインから上を圧縮しますが、
エクスパンダーはコンプレッサーとは逆の動作をします。

エクスパンダーはスレッショルドラインから下を小さくします。

※コンプレッサーの中にはスレッショルドラインから下を持ち上げるもの、
エクスパンダーでもスレッショルドラインから上を大きくするものがあります。

excom01

左がMultiband Compressor。右がMultiband Expander。

赤枠の中を見ると2つのエフェクターは
どうやら逆の動作をするらしいと想像することができますね。(^^)

エクスパンダーの効果が判りやすいように、
従来のシングルバンドのExpanderを使っています。

極端に設定していますがスレッショルドを変化させるにつれて、
スレッショルドレベル以下の音が小さくなっています。

これをマルチバンド化したのがMultiband Expanderです。

 

Multiband Envelope Shaper

Multiband Envelope Shaper

次はマルチバンド エンベロープシェーパー。
先に使用したADSRの挿絵とEnvelope Shaperの折れ線で何となく判りますね。(^^;

これも判りやすいようにシングルバンドのEnvelope Shaperを使用しています。

envelopeshaper4

音の順に設定はこんな感じです。
作成に使用したEnvelope Shaperがマルチバンド化されたものが
CUBASE PRO8に搭載されたMultiband Envelope Shaperです。

エンベロープは音量の変化の曲線を意味するので、
それをシェイプするエフェクターがEnvelope Shaper。(^^)

トランジェント

それでは最初に出てきたトランジェントという用語。
これはいったい何を指しているのでしょうか。

元々には一時的とか過渡的という意味がありますが、
エフェクターの用語で出てくるときは
アタックやリリース、サステインの部分を指しています。

なのでスタインバーグのMultiband Envelope Shaper説明にあった、
「それぞれのアタック特性とリリース特性を自由に変更して、
音のトランジェントを再構成することができます。」

先の4枚のEnvelope Shaperのキャプチャ、
まさに音のトランジェントの再構成ですね。(^^)

 

ペタ~としたトラックにMultiband Expanderを使用して
ダイナミックレンジを広げたり、ノイズを減らしたり。
または他のトラックの為の隙間を作ったり。

Multiband Envelope Shaperは
ドラムトラックに使用したり、アタックが弱い楽器を目立たせたり。

CUBASE PRO8では新しくなったMultiband Compressorに加えて
マルチバンド化されたExpander、Envelope Shaperと
ダイナミクス系がかなり強化されたようです。

 

-・DAW, ・VSTプラグイン