・作曲/理論/音響

4kHzの壁

2014/10/20

人間の耳が聞き取れるのは 20Hz~20kHz と言われています。
しかしこれは「若者の」という言葉を足した方が良いのかも知れません。

10代では、20Hz~20kHzであった聴覚も、
20代では~18kHz、30代では16kHz、40代では14kHz、
60代を超えると~12kHz位まででしょうか。

低域は40代頃までは20Hz前後ですが、
60代になると30Hzあたりといわれています。

また、男女差は無いとも言われており、
40代を過ぎると高域の落ち込みが激しくなるとも言われています。

俗にいう老人性難聴とか感音性難聴というものです。

携帯の着信音に「モスキート音」という高音を使い、
年配には聞き取れない着信音として使われているのも、
年齢により高域の特性が低下していることを逆手に取ったものだと言えます。

プロはもとより、趣味であっても音楽をされている方は、
多少なりとも楽器や機器、完成された曲の周波数特性を気にしています。

どうせ買うなら音が良く、周波数特性も良いものと思う訳です。
しかし、実際は年齢とともに耳の高域周波数特性が落ちています。

では、「年齢を重ねると音楽を楽しめないのか」
実際問題として年を重ねてもプロとして音楽に携わっている方や
レコードなどアナログ音源の愛好家の方もいらっしゃる訳です。

聞こえないのではくて、いわば耳の高域のdBが低下して
聴神経が感知しにくいのだと思います。

その証拠に音量(dB)を上げれば聞こえる訳ですし、
高価な機器を愛好すれば高域の特性が改善され聞こえやすくなります。

視点を変えてみると、音楽は音階を感じ取れなければ曲として成立しません。
人の耳が音階として感知できる上限は4kHzあたりと言われています。

なので、私は60代になって12kHzまでの高域までしか聞こえなくても、
音楽を趣味として楽しむ事は出来るようです。安心しました。(^^;

そもそも何でこんな事を書いているかというと、
先日の記事で久々に12弦ギターを弾いて
「私が60代になってもこのギターを弾きたいな~」なんて思った訳です。

60代になってもこの12弦のキラキラした音って
今の感覚のままで聞こえるのかな?

それが今日の記事の始まりです。

話を戻します。
計算してみると4kHzというと、ちょうど88鍵のピアノの最高音が
4kHz付近です。ノートでいうとC8です。

ピアノって良く考えられている楽器だと改めて感心しました。
つまり4kHzより上の領域は、音階というか音程として感じているのではなく、
空気感とか、奥行き感とか透明感とか、そういう感覚で聞いているのでしょうか。

この領域には倍音も沢山いますし、シンバル類もこの領域ですね。

確かにこの領域をEQで持ちあげると音程や音階ではなく、
「シャーッ」といった音が持ち上がる感覚があります。

そういう意味では4kHz以上の音の作り込みは大切なんだなと再認識しました。
なんだか今日はダラダラと書いている感じなのでこの辺で。

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