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12AX7/EL34

2014/10/28

ギターアンプやエフェクターに搭載されている真空管は
12AX7やEL34を搭載しているものが多いです。

ECC83や6CA7と表記されている場合もありますが、
呼び方が違うだけで12AX7のことをECC83、EL34は6CA7です。

これらは規格化されているので、基本的に真空管を交換する際は、
電球交換と同じくらい簡単に交換できます。

ただし、真空管へのアクセスはハードウェアによって
簡単な分解で交換できるものもありますし、
交換作業が困難なほど他のパーツに埋もれている場合もあります。

また、mT管とかGT管と呼ぶ場合もあります。

mT管とは、miniature(ミニチュア) Taper(テーパー/形状)、
GT管とは、Glass Tube の意味になります。

12AX7(ECC83)はmT管、EL34(6CA7)はGT管となります。

注意点は[MT管]と表記されている場合(Mが大文字の場合)は、
M=メタルの略なので、メタル管になります。

別の表記はまだあります。

用途や機能を表わす電圧増幅用双三極管や電力増幅用五極管という表記では、
12AX7(ECC83)は電圧増幅用双三極管に属し、
EL34(6CA7)は電力増幅用五極管に属した真空管です。

規格とピン数を表記したM1(mT-9ピン)や
GT2(US-8ピン傍熱5極管/GT5極管)という表記では、
12AX7(ECC83)はM1(mT-9ピン)であり、
EL34(6CA7)はGT2(US-8ピン傍熱5極管/GT5極管)です。

ここまでをまとめてみます。

12AX7(ECC83)は、
電圧増幅用双三極管に属したM1(mT-9)ピンのmT管。

EL34(6CA7)は、
電力増幅用五極管に属したGT2(US-8ピン傍熱5極管/GT5極管)ピンのGT管。

少し真空管が身近になって交換等の敷居が低くなったでしょうか。

しかし注意点があります。
真空管の大きさは統一されていません。

同じ12AX7でも筺体が大きめ、小さめがあります。

交換する真空管の周囲にスペースがあれば、
少し大きめなものに交換しても収まりますが、
周囲にスペースが無ければ同サイズ以下の真空管にしか交換できません。

物理的な問題があるのです。

12AX7(ECC83)、EL34(6CA7)の交換作業では、
挿す方向に困ることはありません。

ピンの配列によって逆向き(異なる向き)では挿せないようになっています。
規格とサイズにさえ注意すれば交換自体は電球交換と同じで簡単です。

ただ先程も書いたとおりハードウェア筺体の分解はこの限りではありません。
参考までに12AX7のピン配列を書いておきます。

12AX7(ECC83)M1(mT-9pin)
12AX7(ECC83)はM1(mT-9ピン)なので9つのピンがあります。
これも規格によって定められています。

1pin=P2=プレート2
2pin=G2=グリッド2
3pim=K2=カソード2
4pin=H=ヒーター
5pin=H=ヒーター
6pin=P1=プレート1
7pin=G1=グリッド1
8pin=K1=カソード1
9pin=HC=ヒターセンサー

動作においては、
Ep(プレート電圧) 、Eg2(第1グリッド電圧) 、Ip(プレート電流) 、
Ig2(第2グリッド電流)、Eg1(第1グリッド電圧)、 Ein1(第1グリッド入力電圧)、
Rk(カソード抵抗)、Gm(相互コンダクタンス) Rp(内部抵抗)、μ(増幅率)、
RL(負荷抵抗)の違いによって、この真空管は良く歪む、歪まない等の
違いになっています。

ギターのコンデンサのように、経年劣化やリーク等の漏れや品質差による
ごくごく僅かな音の違いより、真空管交換による音の変化は顕著です。

そのため真空管交換はチューブアンプの楽しみの一つとなっています。

パッケージや真空管の商品説明に記載の違いがあり、
どの真空管を選んで良いのか判らない場合もあると思いますので、
ギターやベース、DTM機器に搭載されている12AX7とEL34について
簡単に書いてみました。

何かの参考までに。

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