・DTM機材

真空管交換1

2014/10/28

チューブマイクプリアンプ
ART Tube MP Studio V3 の真空管交換です。

ネットでの情報のとおりハムノイズは多いかも知れません。
そこでハムノイズ対策の施された12AX7EHに交換してみます。

ちなみに12AX7EHは、音質的に向上する訳ではありません。
あくまでハムノイズ対策用です。

しかし、購入時に付いている真空管よりは良いでしょう。

音質を考慮して真空管を交換される場合は、
12AX7EHは候補から外して、信頼性のある日本製か
GrooveTubeやSOVTEKの方が良いです。

ここまでは12AX7EHの記事で書いたとおりです。

また、交換する真空管を選択するのに規格などの情報が
必要な場合は、12AX7/EL34という記事で簡単に書いています。

真空管マイクプリアンプ
さて、ART Tube MP Studio V3 を分解してみましょう。
ART Tube MP Studio V3 真空管交換
分解は至って簡単です。
Tube MP Studio V3側面のネジ4つを外します。
写真の反対側も外します。

ART Tube MP Studio V3 真空管交換
次にインプットツマミとアウトプットツマミを引き抜いて
シャフトのナットとワッシャーを外します。

ここはギターのトーン、ポットの交換手順と同じです。

ART Tube MP Studio V3 真空管交換
ここまでの作業で外したネジ類はこれだけです。

Tube MP Studio V3 真空管交換
これでTube MP Studio V3の表面が外れますので、
この後にV3回路のコネクタを基盤から外せば分解完了です。

v305_20120325114246.jpg
真空管が露出していますね。
これを12AX7EHに交換します。

購入時に付いている真空管を引き抜きますが、
左右にグラグラと揺らしながら抜くと簡単です。

v306_20120325114335.jpg
間違った向きには挿す事が出来ない様にピン配列されているので、
ピンの向きに注意ながら12AX7EHを挿します。

真空管
写真の左が購入時に付いていた真空管です。

12AX7 CHINA とだけ書いてあります。
写真右が今回交換するエレクトロハーモニクスの12AX7EHです。

v308.jpg
さて、真空管の交換が完了しました。
分解と逆の手順でTube MP Studio V3を組み立てます。

交換後の感想については後日にでも。

ここからは真空管交換とは関係ありませんが、
内部の部品をみて見ましょう。

税込定価34,650円、売価1万円以下のTube MP Studio V3。
その内部の部品はどうなっているのでしょうか。

v310.jpg
真空管が熱くなるので内部のコンデンサーは
105℃に対応したものが使われています。

v309.jpg
しかし、真空管とコンデンサーが近すぎる気がします。

電解コンデンサの寿命の温度依存性は、アレニウスの法則によって
10℃上昇すると寿命は1/2となります。逆に10℃下がると寿命は倍になります。

一般的にコンデンサの寿命は10年~15年と言われています。

正確には85℃コンデンサで2,000時間、105℃コンデンサで2,000時間の
動作が保障されているということです。

普通に使っていれば、経年劣化も含めて10年~15年くらいだろうと
言われるのですが、実のところ10年~15年というのはコンデンサの
寿命ではなく、それを使用した製品としての寿命を指している場合も多いです。

105℃コンデンサ 2,000時間はアレニウスの法則によって、
95℃なら4,000時間、85℃8,000時間、75℃16,000時間、
65℃32,000時間、55℃64,000時間、45度128,000時間と計算できます。

しかし、メーカーの保障はあくまでも105℃での使用環境で2,000時間。
「それ以上の保障は出来ません。」となります。

話がそれましたが、いくら真空管からコンデンサが近いからといっても
常に105℃ではないので良いのでしょう。

「コンデンサと真空管が近いぞ!大丈夫か!」なんて書けば、
メーカーからすると「素人無知の言い掛かり」と思われるのでしょう。

どのみちこれ位のコンデンサの数なら全て取り替えても
交換に要する時間はそれほど掛からないでしょう。

気に入らなければ数年後に自分で取り替えれば良いだけの話です。(^^)

明日は「実際にノイズは減ったのか。」

何かの参考までに。

-・DTM機材