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指板

2014/10/27

指板について書いてみます。
その前にネックの説明を少しだけ。

ネックには大きく分けてメイプルを使用したものと
マホガニーを使用したものがあり、メイプルはクリアーでタイト、
マホガニーはウォームなサウンドと言われています。

ベースのネック
写真はベースのネックですが、どれもメイプルのネックです。
メイプルの種類、部位、塗装の種類によって色合いが違っています。

ネックとボディの接合方式には大きく分けて、ビスで固定する
ボルトオン、接着剤で接着するセットネック、ネックが
ボディーエンドまであり、ネック材を挟み込む形でボディ材を
接着しているスルーネックがあります。

ボルトオンネック
Ibanez j.COSTOM RG8270Fはボルトオンです。

ボルトオンネック
Bacchus BST-350Rもボルトオンです。

同じボルト固定ですが、
演奏性を高める為の加工などメーカーにより様々です。

ただし、BST-350Rが悪いという訳ではありません。

ビンテージコピーやトラディショナルなギターでは
敢えてクラシックな方法を採用する場合があります。

値段は定価で8倍の差がありますが、
Ibanez j.COSTOM RG8270FとBacchus BST-350Rは
ともにメイプルネックにローズウッドの指板です。

木材のランクやパーツによって価格はピンキリです。(^^;

セットネック
写真は Schecter PT COSTOM です。
マホガニーのネックにローズウッド指板、セットネックです。

セットネック
James JE450 ですが、これもマホガニーネックに
ローズウッド指板のセットネックです。

アコースティックギターには多い組み合わせです。

スルーネック
B.C.Rich Mockingbird Exotic Classic です。
メイプルネックにエボニー(Ebony)指板のスルーネック仕様です。

サステインでいうと、
ボルトオン<セットネック<スルーネック
一般的にはこのように言われています。

次に本題の指板です。

フィンガーボードとも言いますが、
これには大きく分けてメイプル、ローズウッド、エボニーがあります。

音の硬さ、立ち上がり、ツブ立ち、クリアーさでは
ローズウッド<エボニー<メイプル

一般的にはこの順でしょうか。

もちろん、ボディ材やピックアップとの組み合わせで
この限りでない印象となる場合もあります。

例外もあるかも知れませんが、
メイプル以外の指板はネック材に貼っています。

メイプル指板
多くのメイプル指板はネックと一体なので、
ネックとともに塗装されています。

メイプル指板
写真は Bacchus BJB-400M ですが、
よく見るとメイプルネックにメイプル指板が貼られています。

ちなみにネック、指板ともに
グロスフィニッシュ塗装が施されています。

サテンフィニッシュやグロスフィニッシュ、
又はオイルフィニッシュが多いでしょうか。

ローズウッド指板
ローズウッド指板
ローズウッド指板
この3枚の写真はどれもローズウッド指板です。

上から、Ibanez j.COSTOM RG8270F、
Schecter PT COSTOM、Bacchus BST-350R です。

価格帯も上から順です。

同じローズウッド指板でも密度の違いや
均一感の違いが見て取れると思います。

一般的に「ローズ<エボニー」という認識もあるかと思いますが、
高価なギターはエボニーという訳でもありません。

ローズも薄い色や濃い色があり、
一般的に薄い色は密度が薄く安価、
濃い色は密度が高く高価な部材であると言われています。

色はあくまで目安であり、
ローズウッドの産地によってこの限りで無い場合もあります。

密度が荒いと指の滑りの悪い指板となり、
チョーキングやスライド奏法への影響が懸念されます。

エボニー指板
B.C.Rich Mockingbird Exotic Classic です。

このギターはエボニー材を使った指板で、
高価なギターで使われていると言われていますが
最近ではローズウッド採用が多いようです。

黒檀とも言われ、黒く美しい木材です。

ローズウッドとエボニー指板は無塗装指板です。
この塗装の有無と材の種類により手触りが異なります。

メイプルは塗装の影響もありツルツルとした感触、
ローズは無塗装なので指を滑らせたときに、
木の表面の凹凸により若干の抵抗があります。

エボニーはメイプルとローズの中間といったところでしょうか。

また、メイプルは塗装されているので汗を吸いません。
ローズウッドとエボニー指板は無塗装なので材が汗を吸います。

私は音の印象としてメイプルが好きですが、
出来もしないフレーズを何回も録音し、
奇跡のワンテクを録音しているので、
いつも手に汗握っています。

この点からローズウッド指板のギターを選んでいます。

実のところ、指板材の違いによるサウンドへの影響は
表面反射音によって生音では異なる場合もありますが、
出力音への影響は少ないです。

ここは指触りや演奏性、見た目で選択しても良いかと思います。

メンテナンスですが、基本的にメイプル指版は乾拭きで
良いのですが、汗やホコリが乾燥しているようなら、
塗装種類にあったポリッシュで軽く汚れを拭き取る程度でOKです。

ローズやエボニー指板の場合は専用のレモンオイルや
指板オイルで汚れを拭き取ります。

オイルを使うのは、無塗装材なので乾燥によるヒビ割れや
反りを予防するためです。

この時、注意しなければならないのは、「過ぎたるは毒」ということです。

多量のオイルは汚れを良く落としたり、
材に潤いを与えたりという印象を与えますが、これは全くの逆です。

多すぎるオイルはホコリやゴミを付着させるだけです。

乾いた手で地面に手を当てます。
濡れた手で地面に手を当てます。

砂や泥が付着し易いのはどちらでしたか?

また、材がオイルを吸収し、膨張。
手で例えるとふやけた状態でしょうか。

指板が撚れたりフレットが浮いたりトラブルの元凶です。

もちろん、1回や2回オイルを多く付けたからと言って、
すぐにフレットが浮いたりする訳ではありませんが、
誤ったメンテナンスを長期に亘って続けていると
将来的に楽器への影響は否めません。

高価な楽器でも安価な楽器でも大切にしていれば
腕もあがるというものです。

一見関係ないようですが、
腕の良い職人さんは道具を大事にしているように、
楽器を大切にしているとは、その楽器に向き合っていると
いうことなのかも知れませんね。

何かの参考までに。

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