・作曲/理論/音響

失われたソース

2014/11/03

YOUTUBEにアップロードした音もそうですし、
パソコンや携帯プレイヤーで音楽を聴く際に、
MP3、WMA、AAC等で圧縮された音を聞くことが多くなりました。

MP3で圧縮された音を初めて聴いたとき、
これはアカンと思った覚えがあります。

まだ大容量HDDやメモリではない時代。

MP3でのエンコードも128kbpsあたりで、
エンコーダも今ほど繊細ではなかった頃です。

ドラムのハイハットはフランジャーが掛かったような、
伸びたテープのような音でした。

先日、昔作った曲をブログに掲載しましたが、
その曲に使っているドラムがちょうどそんな感じです。

今では160bps以上でエンコードすることに
何の躊躇いもありませんし、ロスレス形式でも
躊躇うことなく保存できます。

それほど今のハードディスクや携帯プレーヤーの
搭載メモリ量は大容量になっています。

それに各種エンコーダーの性能も向上しています。

では、エンコードによってどれくらいの音が
間引かれているのでしょうか。

簡単な実験で変換によって失われる音だけを聞いてきましょう。

cl501.jpg
DAWに元の曲を用意します。

これをDAWでMP3やWMA形式に変換して書き出します。
書き出したデータをDAWに読み込みます。
キャプチャでいえば2トラック目のファイルです。
これで元の曲と変換した曲が並んでいる状態です。
変換したデータを逆位相にします。

これで1トラック目と2トラック目にある同じ音は
お互いに打消し合う訳です。

残った音がエンコードによって失われた音です。

この状態でデータを書き出してトラックに読み込みます。
キャプチャでいえば3トラック目です。

cl502.jpg
音圧の小さい波形ですが、
これが失われた音の実態ということができますね。

では3トラックをソロ状態にして、
そのトラックだけを聞いてみて下さい。

変換(エンコード)によってどんな音や周波数が
失われているのかを簡単に知る方法でした。

何かの参考までに。

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