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マイクについて4

先日よりマイクについて123(リンク付)と書いてきました。
今回はそのまとめです。

マイクには大きくダイナミック型とコンデンサー型があり、
指向性もあるということを書いてきました。

では、録音の実際。

・スタジオでのボーカル録音
低コストでそこそこ録音したい場合は、ダイナミック型。
やはり「ボーカルは曲の要だ!」という場合は、コンデンサー型。

最近のオーディオインターフェイスは安価な品でもファンタム電源対応で
あるものが増えています。以前より敷居は低くなっています。

コンデンサー型マイクは音が良い半面、ブレスノイズや
振動ノイズを拾いやすいので、ショックマウンターや
ウインドスクリーンがあれば尚良しです。

ちなみにウインドスクリーンは、洋服をクリーニングした時に
付いてくる針金ハンガーを丸く加工してストッキングを被せれば、
充分な効果が得られるウインドスクリーンになります。

せっかくなので、歌入れする時の服装はナイロン系はやめましょう。
服が擦れても音があまりしない素材の服を着ましょう。(^^♪

ライブでもスタジオ録音でも同じマイクを使いたい場合は、
ダイナミック型マイクが良いかもしれません。

ダイナミック型は安価な品が多いですが、高価なのを1本買いましょう。

私はギターを弾きますが、ギターを担当するにはエフェクターやら
いろいろとコストが掛かっているのです。荷物も多いです。

そこへいくらスタジオにマイクが設置してあるからといって、
ボーカル君が手ぶらで遅れてくると頭にくる訳です。

遅れてきてこう言うのです。
「もうセッティング終わった?」
重ねて書きます、高価なのを買いましょう。

メンバーの心象も違います。(^^;

また、マイク全てにおいて言えることですが、
マイクの機種それぞれに特性があります。

マイマイクを持つという事は、マイクの特性を知った上で
最良の音の出し方を理解し実践できるのです。

マイクには距離により、低域特性がことなります。

口から10cm位の距離では低域が+6dB位あがる機種もあります。
30cm位離れると0dB位です。

自分の声に合った丁度良い角度と距離を知る必要があります。

これは、マイクの機種により上がり幅や上がる周波数帯域も
異なりますので、やはりボーカルがマイマイクを持つと
いうことは、バンド全体にとっても良い事なのです。

ギターリストは自分の使っているエフェクターの特性は
良く理解してセッティングしていますし、ドラマーも
マイスティックはもとより、ハイハットとスネアは自分用を
スタジオに持ちこむ方も多いです。

・アコースティック楽器の録音
コンデンサー型マイクの方がダイナミックレンジも周波数特性も広いので
繊細な音を集音するのに向いています。

ダイナミック型は100Hz~15kHz位が多いですが(高価な物は別です)、
コンデンサー型で極端に安価な物を除けば20Hz~20kHzの特性を持つ
品もあります。ダイナミックレンジも広いです。

・アンプを通した楽器の録音
これは、ダイナミック型マイクが良いと思います。
コンデンサー型でも良いですが、アコースティック楽器ほど
気を使わなくても良いような気がしますし、使い回しがききます。

・ドラムなどの打楽器の録音
ドラムには複数のマイクを使用するので、安価なダイナミック型の
方がコスト的に有利なのですが、「お勧め」はコンデンサー型です。

シンバル類は周波数帯域が高いので、15-16kHzのダイナミック型より
18-20kHzのコンデンサ型が良いです。低域もダイナミック型は専用
設計以外では低域が50-100Hzが多いです。この点からもコンデンサ
型が有利なのですが、なにぶんダイナミック型と比較し高価なので、
目的と予算に応じて選択するしかないのが現状です。

「音の立ち上がり」もコンデンサー型が反応速度が速いので
パンチ、アタックの効いた音になります。

マイクのセッティングは、
オーバヘッドマイク:シンバルの上から下向きにセットします。

クラッシュシンバルが2枚ある場合は、2本のマイクでステレオ感を
出すことができます。高域特性の良いマイクを選びましょう。

ハイハットマイク:シンバル同様高域特性の良いものが良いです。

バスドラムマイク:バスドラムに設置しますが、
専用設計のマイクもあります。

スネアドラム:スネアに設置します。
タム、フロアタム:打楽器用の専用マイクもあ
ります。

ドラムはマイクの設置本数が多いので、ドラムマイク用に
8chのミキサーがあれば、2ch使用の安価なオーディオインター
フェイスでも録音することができます。

ドラムは音の立ち上がりが速いのでコンデンサー型マイクが
良いのですが、勢い余ってマイクを叩いてしまっては、
衝撃に弱いコンデンサー型マイクは壊れていまします。

予算と技術に合わせて、ダイナミック型かコンデンサー型を
選んでも良いかも知れません。(^^♪

私が楽器録音用マイクを買った頃、SM58はまだまだ高価でした。
コンデンサー型など手が届きません。(学生だったので)

今なら買えますが、私は歌やアコースティック楽器を録音しないので、
ダイナミック型とUSBマイクを使用しています。

今から音楽を始める人にはしっかりしたマイクをお勧めします。
長持ちしますし所有欲が満たされます。(^^;

高い背広を着ると言動に品が生まれ、気が引き締るように
「良い品」は人を育てます。正確には冗長します。

何年やっても頭でっかち素人の
私みたいにならないよう注意しましょう。(^^;

参考までに、機種をいくつか書いておきます。

スタジオボーカル:PG27/PG42/SM27
ステージボーカル:PG58/SM58/BETA58A/SM86
ギターアンプ:PG57/SM57/BETA57A/PG27/SM27
アコースティックギター:PG81/PG27/SM137/SM27
ドラム:SM57/PG81/BETA57A/BETA56A/SM94

基本的に入手しやすく、ショックマウントを必要としない
ものを主体に書きました。多分、定価は高い気がしますが、
売価は結構安くなっているものが多いです。

SHUREでは、
PGシリーズ=エントリーモデル
SMシリーズ=ミドルレンジモデル
BETAシリーズ=ハイパフォーマンスモデル
KSM=プレミアムユーズ

このような住み分けになっているようです。

世代的に「SHURE」信者な私ですが、
audio-technicaも相当な種類をラインナップしています。

何かの参考までに。

 

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