・DTM機材

ノイズ改善方法1

2014/10/10

DTMパソコンでは音を扱っているので、レコーディングにせよ、
リスニングにせよ、音はなるべく良くしたいと思います。

そこで、気になるのが電気に含まれているノイズです。

このノイズを低減するためにアースを取るのですが、
一口にアースといっても2種類のアースがあります。

一つは、俗にいうコンセントの向きです。
「極性」を合わすといった方が正しいでしょうか。

正しくすることで、位相のズレとノイズを低減できる(かも)
しれません。

一つは、洗濯機やエアコン等の漏電による感電を防ぐアース。

コンセント
では、最初にコンセントの向きによる極性について。
家庭にある2つ穴のあいたコンセントですが、真正面から
良く見てください。穴の長さが違います。

左側の穴が長くなっています。

この長い方がコールド側です。(アース、グランドともいいます。)
家庭用電流は交流なのでコンセントの向きは関係ありませんが、
映像、音楽機器を接続する場合は正しく接続しましょう。

しかし、これが屋内配線で逆に配線されている場合もあります。
自分でコンセントを増設していたり、前の住人が交換していたり、
さらには建築時から工事の方のミスによって逆になっていたりします。

別に逆でも通常使用になんら問題はないので、その気にならない限り
誰も気にしません。

では、コンセントの左側にコールド側配線が正しく施工されているか
調べてみましょう。

検電ドライバー
用意する物は「検電ドライバー」
安いもので400円位、高いものでも千円前後です。

検電ドライバーの先はマイナスドライバーになっているので
(ピンタイプもあり)、これをコンセントの片側に差します。

検電ドライバー
LEDが光れば「ホット」側、光らなければ「コールド(アース)」側。

検電ドライバー
このコンセントは右側に挿した時、LEDが光りました。
コンセントの極性は合っています。

あとは、コンセントプラグを正しい向きに差すだけです。

もう一つの方法として、テスターでチェックすることもできます。
テスターの測定項目を交流にします。100V交流を測定するので
手動でレンジを設定する場合は100V以上としてください。

まず最初に心の準備です。(^^♪

テスターで交流電圧を計測
テスターの赤、黒の棒をコンセント穴それぞれに差しこんで
下さい。「バチッ」ときませんから安心して差して下さい。

テスターで交流電圧を計測
この恐怖を乗り越えられたら、次に測定です。
手は濡れてませんか? 濡れた手で行なうことは止めましょう。

黒い棒を指でつまんでください。
赤い棒をコンセントの片側に差してください。

手には「バチッ」ときません。(^^♪

値を覚えて書き控えてください。

もう片方も同じように測定します。
毎回異なる値となる場合がありますが気にしません。
値の低い側が「コールド」側です。

テスターを使ったコンセントの極性チェック
写真で説明するとこんな感じです。

テスターを使ったコンセントの極性チェック
写真が小さくて解りづらいですが、
左側の写真がコンセントの長い穴の方(左側の穴)
右側の写真はコンセントの短い穴の方(右側の穴)
左側の長い穴の方に挿した時の方が値が小さいので、
左側がコールドです。

検電ドライバーでのチェック、テスターでのチェック。
ともに同じ結論となりました。(^^♪

コンセントのホット、コールド(アース、グランド)は
これで確認できました。今度は差す方であるプラグの方向です。

コンセントプラグ種類
プラグにはいくつかの種類があります。

・2ピンタイプ(平行プラグ)
良く見る一般的なプラグです。コードに白い線が入っている方を、
コールド(アース、グランド)側に差します。
接続機器によっては取り決めが無い場合や考慮されていない機器も
ありますが、AV機器の多くは考慮された設計になっています。

・2ピン+アース
2ピンタイプに緑色のアースの線が出ているものです。
作法は2ピンと同じです。緑色のアース線が取り付けられる
コンセントの場合は、アース線を取り付けます。

・3ピンタイプ
これは厄介です。
もし、屋内配線がホット、コールドを逆に施工されていたら困ります。
物理的に逆向きに差し込めません。

解決方法は2つ。

ブレーカーを落とし、壁のコンセントを外し、配線を付け替える。
危険なのでお勧めしませんし、法律で資格が無いと出来ない事に
なっています。自分でするのはやめましょう。

3P/2P変換アダプター
もう1つは、2ピン+アース線への変換アダプタを利用する。
これが簡単で安全です。

プラグに白線などの印がない、コールド側接続を考慮された
機器ではない、どちらでも良い機器。

この場合でも「極性を正確に合わせたい」場合の方法です。

機器の極性チェック
まず一番簡単な方法です。

上の写真のように、機器をコンセントに挿して電源を
ONにします。テスターを交流設定にして、RCAジャックの外側に
テスターの棒を当て、もう一方の棒を指で摘まみます。

今度は、コンセントプラグを逆向きに挿して同じ測定をします。
数値の低い方が正しい極性の挿し方です。

もう一つ方法がありますが、これは面倒な方法です。

テスターもアナログよりデジタルの方が解りやすいです。
私のアナログテスターでは、視認が難しいので写真は割愛します。

まず、何の機能も無い普通のタップを用意して下さい。
雷サージやノイズ除去タップでは壊れることもあります。

壁のコンセントに極性を合わせて接続します。
AV機器を例に手順を説明します。

まず、機器のコードを全て抜いて下さい。
電源は「OFF」です。

電源プラグを電源タップに差します。(電源はOFFのまま)
テスターの赤棒を電源タップのホットに差します。

AV機器などの筺体の金属部分にテスターの黒棒を当てます。
数値を書き控えます。

黒棒を機器から放してください。赤棒はそのままで。
機器の電源を「ON」にしてください。

テスターの黒棒を機器の筺体の金属部分に当てます。
数値を書き控えます。

次に、電源タップに挿してある機器のプラグを反対向きにします。
電源OFFとONの値を書き控えます。

上昇値が大きい挿し方(挿す向き)が正しい極性となります。

機器の金属部分は、ネジの部分、塗装がされていない部分、
RCAジャックの側の部分(挿さないでください)
大変長くなりましたが、極性を合わす説明はここまで。

ここからは、漏電防止のアースです。

アース付コンセント
これは簡単に、繋いでいれば漏電防止になります。(^^;

大型家電、例えば別の部屋で洗濯機がアースに接続されていて、
パソコン機器も接地アースに繋いだ場合、2つのケースがあります。

1つ、ノイズをアースに逃がすので音が改善される。
1つ、他の家電のノイズが混入してしまう。(音は悪化する)

ケースバイケースです。(^^;

ここまで書いて、もう一つ思い出しました。
あまりに長いので、また後日でも暇な時にゆっくり読んでください。

まだ気力がある方は続けてそうぞ(^^♪

屋内で巨大なノイズアンテナを作る場合があります。
どういうことかというと、
私を含め昭和時代の方なら想像に易いと思いますが、
AVコンポを買うと必ずラジオがあって、AM用はループアンテナ、
FM用はT字アンテナなるものが付属していました。

ループアンテナ
ループアンテナとは上図のようなやつです。
円の小さなアンテナより大きなアンテナの方が電波を良く拾う。

アースループはアンテナの原理とは別物ですが、
イメージ的には同じで、小さい=拾わない、大きい=良く拾う です。

RCAコード
例えば上図のように、RCAプラグでは中心がHOT、側がCOLDですが、
コールドはアース、グランドと呼ばれるようにその機能を持っています。

アースループ
上図は機器同士を2対のオーディオケーブルで入力と出力を
繋いでいます。

ここで、機器間で青枠のアースのループ(アースループ)が発生します。
さらに電源コードにもこのループが発生します。緑枠の部分です。

この現象が幾重にも発生し、悪影響を及ぼす場合もあります。
環境によっては、このアースのループ状態がS/N比を悪くしたり、
ノイズの混入となる場合があります。

対策として、1対のオーディオケーブルを外せば、このループは
小さくなるので現象は改善されます。

すなわち、使用しないコードは接続しない。

これが鉄則です。

オプティカルコードは光信号だけなのでこの影響源になりえません。
余談ですが、オプティカルもコアキシャルも双方向ではなく、
送りっぱなしの片側通行なので受信エラー時、エラー信号は返りません。

なので、データの再送信はありません。
エラーはエラー訂正にて補完されます。

これがデジタルでも音が劣化する理由です。

もう一つはジッター(時間軸のズレによる音の劣化です。)

話が逸れました。

もう一つ音の改善方法を思い出しました。

昔は電位を合わすといって、機器の筺体同士をアースで接続して
機器ごとに異なる電位を合わしてS/N比を改善する方法もありました。

その頃の機器は筺体にアース接続用の場所があった記憶があります。

最近では見かけなくなりましたが、電位を合わす事で改善に結びつく
場合もあります。(推奨していないメーカーもあります。)

バランスコードが多いので最近は気にしなくても良いのでしょうね。

テスターを使用する場合は、濡れ手で扱わない。
壁のコンセントはプロに任す。

この注意事項は絶対守ってください、如何なる責任も負いかねます。

「極性を合わす」「環境によりアースを接地」
「使わないコードは接続しない」「電位を合わす」
どれも、コールド、アース、グランドに関する音を改善する
4つの方法について書いてみました。

環境により効果がある、ない場合もあります。

効果が無い場合は、今がその環境でのベストなのかも知れません。

最後に。機器が壊れても自己責任でお願いします。(^^;
何かの参考までに。

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