・楽器/エフェクター

ケーブルの芯線

2014/10/28

これまで、ケーブルを作ったりケーブルの品質という記事を書いてきました。
少し乱暴な私見も加えて補足します。

楽器のシールド(ケーブル)に使用される芯材は、
安いものでTPC(タフピッチ銅:純度99.5%程度)で、
純度を上げたものがOFC(銅純度99.995%程度)。

OFCの結晶数は50,000個程度ですが、
OFCの純度で結晶数が少ないものをLC-OFCといい、
メートルあたりの結晶数は20個程度です。

OFCの別名は無酸素銅。
LC-OFCの別名は線形結晶無酸素銅。

単結晶状高純度無酸素銅というものがあり、
結晶数は僅か1個~2個程度と言われています。

価格はTPCで数百円から数千円、
OFC、LC-OFCの順で値段は上がっていき、
単結晶状高純度無酸素銅では数万円からケタが変わるまで。

実の信号を伝える芯線は銅です。
純度の違いが耳で判る程とは思いません。

不純物があるということは、それ以外の場所では
高純度となっているハズで総合的に極端な違いは
ないのではないかと思っています。

実のところ芯線の純度の違いより、
グレードによるケーブルの構造そのものが高品位であり、
音への影響に起因しているのではないかと。

芯線が銅なら温度を1℃下げると抵抗は0.4%低下します。
単純に計算すると10℃で4%も低下するのです。

しかし、いくらエアコンを使用して四季の温度差が
少ない室内といっても寒い方が音が良いとあまり聞きません。

雨の前などは音が遠くに聞こえるということは、
温度と湿度と楽器で書きました。

しかし、これは空気に音が伝わる時の事です。

冬に音が良く聞こえる。

寒くて夏の同時刻より人が活動していないので、
静かに感じるのでしょう。これもケーブルとは別の話。(^^;

やはり単純に室内が寒いと音が良いという話は聞きません。

芯線の純度が影響する音の伝わり方は、
さほど気にする事もないのでしょう。

ケーブルに信号が流れる方向がある。

これも確かに高級なケーブルの商品説明に
記載されていることもありますが、根拠が不明です。

理屈に合いません。(^^;

ただしアンバランスケーブルでの話です。

バランスケーブルでは、ケーブルのシールド被膜のアースを
片側のプラグに接地してノイズ対策を行なっている場合があります。

この場合は信号を受ける側にそのプラグを挿します。

このような特殊な場合を除いて、ケーブルの向きで特性が
変わることはやはり理屈に合いません。

もちろん人の耳が感知できる範囲の話です。
やはり決め手はケーブルの構造なのだと思います。

低域のノイズが減ると低音がスッキリした。
高音のノイズが減ると音に透明感と奥行きが出た。

ケーブルの長さと音2で書いたようにケーブルの長さ等で
静電容量によるカットオフフリーケンシーが変われば、
高音が殺がれ、逆にいうと低音が元気に聞こえます。

DAWで同じミックス結果を聞いてもらっても、
人によっては高域が足りない。
人によっては中低域が元気が良い。

どちらも同じミックスです。(^^)

ケーブルを選ぶ時は芯線の純度や材質ではなく、
ケーブルの構造で選ぶというのはどうでしょう。

ある程度の価格帯でなければしっかりした構造となっていませんが、
それ以上は不要という線引きができます。

それでも芯線に拘るあなた。

ここで簡単な実験です。

既に寒い時期は過ぎてしまいましたが、
真冬にクーラーでガンガン部屋を冷やしてから音楽を聞いてみましょう。

銅の温度が下がると抵抗が減り、芯線の純度が上がったような
効果を体感できるでしょうか。

私には判りませんでした。

芯線の銅の純度はタフピッチよりOFCの方が良いですが、
実はOFCになったことよりもケーブル構造による変化の方が
大きいのではと思ったのです。

電気抵抗以外の要素もあるのかもしれませんが、
純度が上がることも結晶数が少なくなるのも、
電気抵抗を少なくするという意味では、
温度を下げても同じ効果を得る事ができるのです。

もちろん、同じ長さのケーブルでのお話です。
何かの参考までに。

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