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ギターノイズ対策

2014/10/22

ギターのノイズ対策について。

ここでいうノイズとは空中を飛び交っている「電磁誘導ノイズ」です。

液晶モニタや機材に向かってギターの録音すると、
少なからず「ジー」というノイズの影響を受けます。

これは電磁誘導ノイズによるものが多く、
シングルコイルピックアップを使用する際には顕著です。

余談ですが、何故か夏時期にコンセントアース(接地アース)を
外すと機器からのノイズが減る場合があります。

アースループが解消されての事だと思いますが、何故に夏だけ?

話を戻します。

ギターのケーブル(シールド)が長いと音に影響があります。
これは、前に書いたとおり静電容量によるものとノイズの混入によるものです。

ノイズの混入は10mを超えるとその影響を受けやすくなると言われていますが、
実際問題として購入時に付属しているな安価なケーブルでは3mという長さでも、
パソコンの前では充分にノイズを拾ってくれます。(^^;

このノイズこそ、先程の電磁誘導ノイズです。

ギター内部にそんなアンテナの役割をするような
長い配線はないと思うのが通常ですが、
これに面積という観点を足すと想像に易いです。

ポット内の抵抗などに使用する電気パーツの面積、
実際の配線、ピックアップには相当の巻き線が巻かれています。

ギターケーブルは対ノイズ処理が施されていますが、
ギター内部ではどうでしょう。

こう考えると、ギター内部はノイズの影響を
ギターケーブルよりその影響を受けやすいと考えることもできます。

電磁誘導ノイズをある程度遮断する方法は3つ。

まず、一つは電磁誘導塗料をボディのザグリに塗る。
そしてそこからアースを取る。

メリットは広範囲にわたってノイズ遮断処理を行なえます。
デメリットは一度塗装すると完全に基に戻す事はできません。

2つ目はピックガードの裏面に遮断シールド処理を行なう。
簡単に言えばアルミや銅箔を裏面に貼ります。

安価ですし、テープ式であれば剥がせば基に戻ります。
最悪でもピックガードを交換すれば良い話です。

3つ目はピックアップにシールド処理を行なう。
これは失敗や音への影響からプロにお任せしましょう。

これらの方法で、ピックアップやサーキットから混入する
電磁誘導ノイズを低減するのです。

しかし、弊害があると言われています。

高音がスポイルされてしまうというのです。
高音特性が落ちることです。

結論から言えば、正しく処理されていれば影響は最小限で、
耳で判断できることは稀だと思います。

変化があった場合の原因は次のことが考えられます。

電磁誘導塗料やピックガードの裏処理、ザグリ内のシールド処理に
ポット等の電気パーツが接触していることがあります。

例えば、一番背の高い部品がセレクターですが、セレクターの背面には
端子が並んでおり、これに配線をハンダ付けしています。

この部分がシールド処理に接触していることがあります。
これは、信号がアースに落ちていることになります。

どういう事かと言うと、ボリュームやトーンポットは抵抗や
コンデンサによって通過量や周波数をコントロールしています。

通過したものはジャックよりアンプに流れます。
通過しなかったものはアースに落ちます。

シールド処理に電気パーツ等が接触してしまうと、
アースに落ちたと同じことになるので、高域が落ちるのです。

なぜ高域かというと、シールド処理がコンデンサの働きと
同じような働きをしてしまうというのです。

よって、広範囲をシールドする電磁誘導塗料を施工すると
高域が落ちたという話が多いのです。

逆に、施工面積の小さいサーキット内のザグリ部分のみでは
高域は落ちたような気はするが気にならない程度。

このような話になるのです。

また、これらのシールド処理はシールドをアースに
落とさないと全く効果はありません。

それどころかアースに落とさないと、
ギター内にアンテナを貼るようなものでノイズ源となり得ます。

これ以外では、芯線と導電塗料の間に線間容量が発生することにより、
音質が変化するということもあるようです。

では、成功のポイントをいくつか。

シールド材(電磁誘導塗料、アルミ箔、銅箔)をテスターで図ります。
抵抗があるようなら、良い結果とならない場合があります。
電気パーツや配線が接触すると確実に高音特性が犠牲になります。

これはトーンポットの仕組みと同じです。

シールド材に抵抗(Ω)があり、シールド材に線間容量や静電容量が
あると、ポットの抵抗とコンデンサと同じ関係になります。

極々小さなトーンポットが自然に発生しているイメージでしょうか。

シールド材とアースは接続しましょう、費用と労力が無駄になります。
高価なギターに電磁誘導塗料をする場合は失敗や売却時のことも考えて。

配線の末端処理に注意しましょう。
ケバ立っていれば、シールド材に接触する確率大です。

それでも、通電する物質を入れるので何らかの影響が
音質に影響を与えることは否めません。

耳が良い人はノイズの低減により、音の変化に気づきやすくなります。
または、ノイズの低減を音の変化と感じる場合もあるかもしれません。

さて、「高域が落ちるということ=高い周波数特性が変化する」
ということを意味するのなら、私の得意分野です。(^^;

DAWで録音して、その周波数特性がどう変化するのか調べてみましょう。

といっても、安くても私にとっては大切なギター。
実験台にすることは出来ませんし、人柱にもなりません。

よって、電磁誘導塗料とピックアップのシールド処理の検証は行なわず、
ピックガード裏のシールド処理まで。

さて明日から作業してみます。
何かの参考までに。

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