・作曲/理論/音響

窓の遮音性

2014/10/15

先日より、壁や床と楽器について書いてきました。
今回は外壁開口部、すなわち「窓」の遮音についてです。

平面図
窓から漏れる音も界壁による遮音と同じ、空気による伝搬で、
遮音性能の表現には「T値」を持ちいます。

【T-1】25等級/単層ガラス
【T-2】30等級/単層ガラス
【T-3】35等級/防音合わせガラス
【T-4】40等級/二重サッシ

昨日の品確法による性能評価で書いたように、
評価項目の中に、透過損失等級(外壁開口部)があります。

通常、サッシが変更されると透過損失に影響があり、
評価結果が意味のないものになってしまうので、
マンションにおいては勝手に変更ができません。

ただし、サッシの内側に別のサッシを追加する事は問題ありません。
では、ガラス窓の透過損失はどの程度なのでしょうか。

板ガラス協会「板ガラスの遮音性能」より抜粋し、グラフを作ってみました。

FLとは単板ガラスの厚みです。
Lとは合わせガラスの厚みです。
Aとは複層ガラスの中間層の厚みです。
Aが50mm以上は二重窓です。

ガラスの遮音性
では、単板ガラス3mm、合わせガラス6mm、複層ガラス、二重窓です。

400Hz付近では複層ガラスより単板ガラスの方が遮音性が高く、
1.2kHzを超えると複層ガラスの方が単板ガラスより遮音性能が高いです。

合わせガラス6mmをみると、1.6kHzまでは合わせガラスの性能が勝り、
1.6kHzを超えると複層ガラスが遮音性能が良いです。

ガラスの遮音性
上のグラフは単板ガラスのみ4mmに変更しています。
単板ガラス3mmと比較して遮音性能のピークが低音側に移動しています。
ガラスの遮音性
今度は単板ガラスを6mmに変更しました。

同じ6mm厚でも単板ガラスと合わせガラスでは、
1kHz以上の遮音性能に差があるようです。

ガラスの遮音性
今回抜粋したデータを全て表示しています。

防音や遮音を考える時に、演奏する楽器によって
通常使用する周波数帯域が異なれば、選択するガラスも
変わってくるのではと思いまとめてみました。

300Hz~1kHzでは3mm厚ガラスを利用した複層ガラスよりも、
単板3mmガラスの方が遮音性能が良いようです。

ただし、1kHzを超えると複層ガラスがその真価を発揮するようです。
先日より遮音について書いてきましたが、今回で終了です。

何かの参考までに。

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