・楽器/エフェクター

サックスと声

2014/10/30

昨日、インターネットラジオで生のサックスの音を聴いてから
ずっと考えていることがあります。

「人の声の出し方は、サックスの原理と似ている。」

私は理屈や原理から入るタイプの人間です。
それは私が人一倍不器用だと幼い頃から知っているからです。

なぜ、不器用だと理屈や原理から入ることになるかというと、
「見て習う」「聴いて習う」類の習得について要領が悪いからなのです。

全然関係のない所ばかり見て聴いて、
他の人より上達、習得が遅いのです。

こんな不器用な人間なので、予め見る、聴くポイントを
定めることで不器用さをカバーしてきたのです。

話をサックスに戻すと、
サックスはその特性上、開管楽器に分類されますが、
厳密には開管と閉管の両方の特性を持っています。

開管楽器は、管の両側が開いており、構造上円錐形の楽器であります。
その特性から整数倍音の多い温かい音が特徴です。

閉管楽器は、管の片側が閉まっており、構造上円筒形の楽器あります。
その特性から奇数倍音の多い鋭い音が特徴です。

簡単に書けばこんな感じでしょうか。

サックスはこの両方の特徴を持った楽器ということになります。

人の声の仕組みと比較すると、
声は声帯を震わせ、口蓋や副鼻腔、口腔を共鳴管として利用し、
音色の調整と拡声を行なっています。

これに舌と口腔を使い言葉として発しているのです。

人が歌う「ラララ~ララ~」をサックスで表現できますが、
「あおい~そら~」とサックスで吹けないのはサックスに
舌と自由に大きさを変えれる共鳴管がないからだと私は思っています。

しかし多くの部分で人の発声と似ているのです。

サックスはマウスピースにリードを付けることによって、
チップ・オープニングという隙間が生じています。

これは声帯だと思うのです。

そしてマウスピースの中の空間をバッフルとかチェンバーと
言いますが、これは仮声帯や声門に似ています。

吹込管は喉。
二番管は口蓋。
一番管は副鼻腔。
ベルは口腔。

そう考えてみるとサックスと声は似ています。

声は声帯を閉じたり、口を閉じたりできるので
そのことを考えれば閉管楽器と似ているのですが、
開管楽器でありながら閉管の特徴を持つサックスは
声と似た仕組みだと思うのです。

クラリネットとソプラノサックスの長さは概ね同じ長さです。
でもクラリネットはソプラノサックスより低い音がでます。

これは円錐型のソプラノサックスの構造によるもので、
筒が広がるにつれて周波数が高くなるからです。

人の声も同じで声帯のある咽頭の太さと
口蓋や副鼻腔の太さがことなるため高い周波数と倍音が出るのです。

そう考えると、歌のポイントは基本となる振動に幅を持たせるために
声帯の伸縮させる筋肉を使うコツとその筋肉を鍛えること、
倍音の要である共鳴管となる口蓋と副鼻腔の使い方となるのでしょう。

あとは管が長いと低い音、短いと高い音となるので、
声帯のある器官の位置を上下させて変化させることでしょうか。

そう考えると、単に高い声を出すばかりの練習よりも
低い声も出す練習をした方が、声帯の伸縮、開閉や上下に必要な
筋肉のトレーニングも出来ますし、感覚もつかみやすくなりますね。

ということは、声の大きさと声の高さは然程関係がないことになります。

声帯を開けば低い声、声帯を狭めれば同じ息の量でも
振動数が増えて周波数があがり高い声になるということでしょうか。
共鳴管で周波数を上げて倍音を足すサックスに習うと、
高い声を出すときは副鼻腔を使わないと上手く高音に
ならないという理屈になります。

キーが上がるにつれて副鼻腔をもっていけば良いのでしょうか。

そういえば地声の時は副鼻腔が響いている感じがありますが、
裏声は口蓋の部分から出ている感じがします。

裏声は地声より約1オクターブ上まで出ますが、
共鳴管の長さや容積が極端に変わる訳でありません。
極端に首が縮んだり鼻が引っ込む訳ではありませんから。

とすると、裏声は声帯の縦横厚さの調整で
振動が倍になる(周波数が倍で1オクターブ上がる)のでしょう。

それと、喉を閉めることは共鳴(倍音)に関係あっても基本となる
周波数の発声にはあまり関係がないことにもなりますね。

逆に喉を絞めると周辺の筋肉が緊張して
声帯をコントロールすることが難しくなりそうです。

色々と考えていくと、ガラガラ声の正体は閉めた声帯に
無理やり空気を通して、声帯同士が擦れた音が共鳴管で
大きくなった音であるということなのでしょうか。

声帯が閉じるギリギリで止められる筋肉と感覚、
声帯を無理に振動させない位の空気の流量。
この3つの習得が必要ということになります。

ということは、この3つが基本周波数で俗にいう
第一フォルマントで、口蓋や副鼻腔を共鳴させることで
発生する倍音が第二フォルマントなのでしょうか。

考えながら書いているので、まとまりのない文章ですが、
とりあえず、高いキーを出すために声を張り上げることは
必要ではなさそうです。

私が無理に高いキーを出そうとして声を張り上げると、
声がひっくりかえって飛んで行くのは、
声帯を通る空気の量が急に増えたので、声帯の振動が急激に上がり、
そして、空気の圧力に負けて声帯が広がった。

こんな感じでしょうか。

ということは、この問題を解決するためには
声帯の開閉と伸縮に関係する筋肉を、
空気の圧力に負けないように鍛えることと、
そもそも必要以上の空気を送らないこと。

そして顎が上がると首周辺の筋肉が緊張して
咽頭を上げ難くなるので顎を上げない。

ということになります。

昨日インターネットラジオで聴いたサックスの倍音が、
シンセで作ったサックスの音と倍音構成が違っていたので、
その発音の仕組みを考えているうちに声の発声の仕組みに
ついて考えるきっかけになりました。

ここで書いたことは何かを調べて書いた訳ではなく、
思いつくまま書いたので、間違いだらけかもしれません。

参考とされないように。(^^;

-・楽器/エフェクター