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ギター入力 Hi-Z

2014/10/11

ギターのインピーダンスについて。

Hi-Z スイッチ
オーディオインターフェイスにはエレキギター等を直接接続できる
「Hi-Z」入力端子があります。

マイクやラインと共用の場合はスイッチでインピーダンスを切り替えます。

Hi-Z スイッチ
逆を言えば、Hi-Z入力端子の無いオーディオインターフェイスに
エレキギターやエレキベースを直接接続することはできません。

パッシブタイプのピックアップを搭載したエレキギター(以下、ギター)は、
通常数百kΩという非常にハイインピーダンスな楽器です。

以前書いた、ピックアップ交換3(リンク付)という記事を見て
頂けたら分かるとおり、ギターのボリュームやトーンポットは
シングルで250kΩ、ハムバッカーで500kΩです。

パッシブピックアップ搭載ギターの数百kΩ(ハイインピーダンス)を
ローインピーダンスの入力端子に接続すると、微弱な信号を
増幅させなければならないので、ノイズ成分も増幅されるのです。

これを防ぐために、「インピーダンスを合わす」ことが必要になります。

正確には、 「ロー出し/ハイ受け」です。

例えば、私の所有しているオーディオインターフェイス、
TASCAM US-144MKⅡのマイク(Mic in)入力は2.2kΩ、
ラインイン(Line in)は15kΩ、Hi-Zは1MΩです。

ロー出しハイ受けでいえば、
オーディオインターフェイスのHi-Zを利用すると、
ギター(出し側)250kΩ、500kΩ < 1MΩ(受け側)
となりますが、通常のラインインでギターを受けると、
ギター(出し側)250kΩ、500kΩ > 15kΩ
となってしまい、ロー出しハイ受けの原則にそぐわなくなります。

ノイズが多かったり、薄っぺらくなる訳です。
また、周波数特性まで変わってしまいます。

では、オーディオインターフェイスにHi-Zが無い場合はどうすれば良いか。

結論を言えば、コンパクトエフェクターを間に挟む事で解決します。
ただし、エフェクターOFFの際にトゥルーバイパスとなるタイプは
利用できません。ON時は良いですが、OFF時に元の250kΩ/500kΩに
なるので、そぐいません。

もう一つの方法はダイレクトボックス、通称「DI」を間に挟みます。

ダイレクトボックスはインピーダンス変換と不均衡を均衡に保つ働きをする
機器で、通常ギターに使用する品はコンパクトエフェクター位の大きさです。

しかし、値段が約1万円強するので、何か欲しいエフェクターがある場合、
エフェクターを買った方が良い気がします。

アクティブピックアップを搭載したギターはどうするのか。

オーディオインターフェイスの受け側のインピーダンスと、
ギターのインピーダンスを比較して判断する。

これが答えですが、実は微妙にギター側のインピーダンスが
インターフェイス側を超えてしまうことがあります。

多くの場合は、ラインイン接続で大丈夫ですが、
音に変化を感じる場合はHi-Zに接続する場合もあります。

つまりは、
シンセ、電子ドラム、電子ピアノ、マイクはラインイン。
電池を使っていないギターはHi-Z。
電池を使っているギターは通常ラインイン。場合によりHi-Z。

但し、サステナー搭載ギターは電池を使っていてもHi-Z。
この場合、電池はピックアップに使っているのではなく、
サステナーで磁場を発生させるために使っています。
ピックアップはパッシブであることが多いです。

Hi-Zが無い場合は、コンパクトエフェクターかダイレクトボックスを
間に挟む。

よって、マルチを含むエフェクターからの信号はアクティプ、
パッシブを問わずライン入力で良い。

こんなまとめになります。

余談ですが、エレキギターの多くはハイインピーダンスかつ
微弱な信号なので、ケーブルの品質は重要です。

ロックで不良で骨太なイメージのあるエレキギターですが、
微弱な信号を伝導により損失したり、ノイズが混入しやすかったり。

実は結構「か弱い」楽器なのです。(^^;

何かの参考までに。

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