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エフェクター電源

2014/10/22

今回はエフェクターなどの電源についてです。

最近ではエアコン用などで200V交流もありますが、
家庭用のコンセントの多くは100Vの交流です。

この100V交流にも2種類あり、50Hzと60Hzがあります。

これは何故かというと、
日本で発電機が輸入された明治時代に、
関東にはドイツから50Hzの発電機が、
関西にはアメリカから60Hzの発電機が輸入された事に起因します。

本年の大震災で、関西圏から電力の融通ということもありましたが、
現在、周波数変換所は東清水変電所、佐久間周波数変換所、
新信濃変電所の3箇所しかなく、変換能力は100万kW程度しかないため、
関西の電力は関東圏や被災地の方の需要に足りなかったのです。

福島第一及び第二原発の発電量は900万kW以上でした。

ちなみに、50Hzと60Hz別に設計された電気製品を異なる周波数の
電源に接続すると、本来の性能を発揮しないばかりか、最悪は故障や
発火となる危険性があります。

50Hz/60Hz 交流波形イメージ
100V 50Hz/60Hzの波形をみるとこんな感じです。
[Hz]なので1秒間に何回揺れるかなので、
緑の波形が60Hz、赤い波形が50Hzです。

交流波形イメージ
交流の波形をみると、本来は綺麗な波型をしています。

交流波形ノイズイメージ
これに様々なノイズが混入するので、実際は汚れています。

この汚れ(ノイズ)がDTM環境やオーディオ、
ライブ会場では「宿敵」となるのです。(^^♪

コンセントに接続する機器や配線によるノイズについては、
以前に書いたので参照ください。

今回はエフェクターということで、
電池とACアダプターについての違いを簡単に書いてみます。

100V交流をエフェクターで使用できる出来るように変換するには、
大きく分けて2つの方式があります。

AC電源 リップルノイズイメージ
【レギュレター方式】
シリーズレギュレター方式、ドロッパー方式とも呼ばれます。

この方式では交流の名残として50Hz/60Hzのリップルノイズが
発生します。

このリップルノイズはハムノイズとも呼ばれ、
何も演奏していないのにアンプから「ブーン」という
低い音が発生します。

特にコンプレッサーや歪み系エフェクターを使用している場合は、
このノイズと一緒に本来の信号も増幅することになります。

AC電源 スイッチノイズイメージ
【スイッチング方式】
比較的ノイズが小さい方式といわれていますが、
高周波ノイズなので聞こえないだけです。

ただし、分周が起こると耳に聞こえる周波数となって
ノイズが出てしまします。

スイッチングノイズの周波数に何らかのパルスが重なれば、
F(ノイズの周波数)/n(パルス)となり、耳に聞こえない高周波の
ノイズも耳に聞こえるようになります。

大きく分けるとこの2種類だと思います。

P009電池イメージ
では、四角の9V電池(P009)ではどうでしょう。

通常はフラットな波形を示します。
外部からのノイズの影響を受け難いクリーンな電源です。

最近、単3型充電式電池を複数用いた、
エフェクト用電源を見かけますが、なるほど理にかなってます。

実際問題として、
演奏に影響があるほどのノイズをエフェクター用電源のみから
混入する事は稀ですが、DTMやDAWでの録音、ライブハウス等で、
無音時のノイズが気になる場合は、使用しているエフェクターの
電源をACから電池に替えてみるのも一つの手です。

ギグバックの中にエフェクター用電池を携帯しておきましょう。
何かの役に立つかもしれません。

ノイズとは関係ありませんが、昔バンドをしていた時に、
他のバンドのギターの方が電池がないというので、
バッグの中に入れていた予備電池を渡した事があります。

電池一つで新しい交流と仲間が増えました。(^^♪
世の中何がきっかけで新しい「縁」が始まるか判りませんね。

何かの参考までに。

※文中に使用したキャプチャはイメージです。
実際の交流電源などを測定したものではありません。

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