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レイテンシーの計算

昨日はASIOドライバやレイテンシー、
ASIOパフォーマンスに関連する改善
について書きました。

本日はレイテンシーを小さくする方法について書いてみます。
CPUパワーに余裕がある場合ですが。(^^;

レイテンシーは計算によっ遅延時間を知ることができますが、
実際はこれにプラグイン等に必要な時間が加えられます。

CPU Intel Core i3 530 2.93GHz(2コア4スレッド)で
4GBのメモリを搭載したWindows7/64bitのサブマシンに
TASCAM US144-MKIIにバンドルされるCUBASE LE5を
インストールした環境で確認してみます。

asio4all_20130706130816.jpg
ASIOドライバはTASCAMではなく、
汎用ASIOドライバであるASIO4ALL V2を入れています。

メインPCを汚したくないので
このPCは実験というか動作確認用端末です。(^^;

レイテンシーの計算は、ASIOドライバのバッファサイズを
サンプリング周波数で割ると算出できます。

ASIO Buffer Size 192 Sample÷44,100Hz(44.1kHz)=0.004353
=4.353ms

ASIO Buffer Size 128 Sample÷44,100Hz(44.1kHz)=0.002902
=2.902ms

ASIO Buffer Size 96 Sample÷44,100Hz(44.1kHz)=0.002176
=2.176ms

先も書いたようにその他の要因が加算されるので
実際はもっと大きいレイテンシーになります。

cul51.jpg
CUBASE LE5の起動時の状態を見てみると、
192 Sample=入力9.025ms/出力9.070ms
128 Sample=入力7.574ms/出力7.619ms
96 Sample=入力6.848ms/出力6.893ms

このようになっていました。

こんどはサンプリング周波数を96kHzに変更してみます。

計算上では、
ASIO Buffer Size 192 Sample÷96,000Hz(96kHz)=0.002000
=2.000ms

ASIO Buffer Size 128 Sample÷96,000Hz(96kHz)=0.001333
=1.333ms

ASIO Buffer Size 96 Sample÷96,000Hz(96kHz)=0.001000
=1.000ms

cul52.jpg
CUBASE LE5では
192 Sample=入力6.875ms/出力6.333ms
128 Sample=入力6.208ms/出力5.667ms
96 Sample=入力5.875ms/出力5.333ms
44.1kHzではバッファサイズの変更によって

実際のレイテンシーは小さくなっていますが、
96kHzでは44.1kHzと比較してバッファサイズを小さくしても
レイテンシーの下がり幅は小さいようです。

パソコンの性能さえ担保できれば96kHzの方がレイテンシーも小さく、
サンプリングの定理によって記録できる周波数は1/2ですので、
より高域まで記録できることになります。

その分ファイル容量も大きくなりますが。(^^;

このあたりのことは、44.1kHzkHzとbitの関係
WAVのデータ容量Sampling frequencyなどで書いています。

大きなプロジェクトを扱っても8ms前後をキープしてくれれば
良いのですが、テンポの遅いバラードでは8msでも気になると
いえば気になります。(^^;

96kHzでプロジェクトを作るべきか否か考え中なのです。

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